第九話「ユーマ・ライトニング」
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飯のために家族が囲う灯りがちらりほらりと見える。
そして、後ろ数百メートルからデジタルスコープで二人を監視する軍の監視官らだが、その突如だった。
「……!」
監視官は一瞬、状況を窺う目を険しくさせた。ジョニーとユーマとが突然取っ組み合いを始めたのである。
しかし、激しい格闘の末にユーマはジョニーを投げ飛ばしてそのまま暗闇の路地へ疾走したのである。これには、監視官もとっさに本部に連絡をする。
しかし、増援が来る頃には既にユーマはイフリート改となって夜の上空へ飛びだっていったのだ。
「ユーマ、うまく逃げろよ? ……つーか、アイツ本気で投げ飛ばしていきやがった! いってぇ〜!!」
ジョニーは、腰を摩りながら立ち上がると、頭上の空を見上げた……
今宵を栄に、ユーマはジオン公国を抜けて外国という未知なる領域へと足を踏み入れるのだった。
幸いにも主任は、死罪は逃れられたものの、代わりに無期限の謹慎処分を与えられた。恐らく、もう施設での勤務はできないだろう。
*
そして、現在……
「その、別動隊とは? 国防連合企業団の強化人間ですか? もしや、例のブーステッドマンのガンダム三機を? ……彼らは異常なまでの戦闘狂ですよ? なりふり構わず周囲を巻き込む可能性だって……しかし、だからとはいえそれは非情です。パリ市民を巻き込むつもりですか!?」
主任は受話器を汗と共に握りしめた。
そして連邦軍の空母ドミニオンからは企業団が開発した三機のガンダムが甲板に現れた。
「クロト! レイダー行くよぉ!!」
「シャニ、フォビドゥン出る……」
「オルガ、カラミティ行くぜッ!」
三機のガンダムが向かうはフランス首都パリであった……
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