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機動戦士ガンダム・インフィニットG
第九話「ユーマ・ライトニング」
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ことを頼んだのだ。
――命に代えても、ユーマを守らなくては……!
「えらいことになったな?」
「!?」
背後からの声に振り向くと、そこにはいつから居たかは定かではないが、ジョニーの姿が見えた。
「少佐……」
「悪いが、盗み聞きしちまったよ……アイツ、ユーマのやつはどうなんだ?」
「……ええ、強化人間にしては感情を持ち過ぎたという批判が軍の上層部から来て、今後ユーマの記憶を一からすべて消し去るようによ命じられました」
「ったく! 非道な連中だ。人をどう思ってんだか……」
「少佐……」
すると、主任は決心したかのようにジョニーへこう言った。
「今から、私は死を覚悟でやり遂げます……」
「お、おい! まさか……」
「私は、これまで愛情をもって強化人間たちを作り出してきました。そのなかで、取り分け感情の深いユーマだけは、どうしても強化人間の道へ歩ませたくはないんです。だから、私は……」
「主任……」
と、ジョニーは彼の肩を叩いた。
「……?」
「そんなら、俺にいい案がある。アイツが居なくなっちまうのは寂しいが、それでもあいつが戦いだけの人生を歩まなくなる方がマシだ」
「少佐……」
「ハハッ……最初は、あんなガキ預かるなんて嫌だったが、次第に弟みたいに可愛く見えちまってな? 俺も、協力させてもらえねぇか? もし、なんかあったときは俺がカバーしてやる」

その夜、ジョニーはユーマにそのことを話した。
「嫌だ! ジョニーと離れるなんて……俺はジョニーといたいんだ!!」
「だが、グズグズしてっと記憶を消されちまうんだぞ? いやだろ? 俺のこと忘れちまうのなんて……」
「そ、そうだけど……!」
「ユーマ? 事態が収まったら、迎えに来てやる。それまで、奴らから逃げ延びるんだ。お前は、俺以上にスゲェんだ。追手なんて簡単に退けちまうって?」
笑いながら、悲しむユーマを慰めるジョニーだが、ユーマはそんな彼を目にこう言い残した。
アパートを出ると、ジョニーはユーマを連れて外の大型のスーパーマーケットへ
「……絶対だぞ? 絶対、来てくれよ! 俺、ジョニーの言葉、信じてっから」
「ああ、約束だ。ほれ、こいつ持ってけ?」
「これは……?」
「お前のイフリート改だ」
ジョニーは、彼に青いヨーヨーを手渡した。これが、ユーマ専用のイフリート改の待機状態である。主任が施設からユーマの専用イフリート改を待機状態にして持ち出し、それをジョニーに渡したのだ。
「いいか? ユーマ……」
ジョニーは監視官を欺かせるためのやり取りを説明した。
そして、二人はアパートを出た。夕飯の買い出しのために近くのマーケットへ行くためだ。
数時間かけてマーケットでの買い物を済ませて、帰り道を歩く。この時間だと人通りの少ない路地になっており、周囲の自宅は夕
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