25話目 猛獣使い
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……? うちの息子もグレイちゃんを見習って、しっかり者になって欲しいんだけどねえ……」
猛獣使いとしてポケモンの扱いが上手だからといって、自分の子供の成長度合いを見極められる訳ではないのだとグレイは感じた。それと同時に、自分の成長を全く親に認めてもらえないイザルに少し同情の念が湧いたグレイであった。
サンヨウが口を開く。
「まあいいさ。ジムバッジってのは死闘の末に手に入れるものさ。今は余計な事は考えずに全力で私を倒しにきな! KKって言ったか、グレイちゃんのギャラドスも次のバトルを今か今かと待ち構えているからねえ」
そう言い、サンヨウは新たなポケモンを出した。
サンヨウが2体目に繰り出したポケモンは、ライボルトであった。
ライボルトは、ほうでんポケモン。電気タイプである。四足歩行で、全体的に青色の体毛で、垂直に逆立った黄色の鬣をもっている。
その鬣は常に放電しており、パチパチと小さな火花を作り出している。
(あからさまに電気タイプなポケモンだな……これもギャラドス対策ってことなのか?)
ギャラドスが二重に苦手とする電気タイプのライボルトを見て、グレイはそう思った。
「じゃあ早速いくよ! レモンちゃん、“かみなりのキバ”!」
サンヨウにレモンちゃんと呼ばれたライボルトは、電気を帯びた牙でかみついて攻撃する電気タイプの攻撃技“かみなりのキバ”を発動した。
「“たきのぼり”だKK!」
対してギャラドスは、水をまとい、迫るライボルトに突撃した。
先ほど、既に戦闘不能となったカエンジシが使った“にほんばれ”の効果は続いており、ギャラドスの“たきのぼり”は、不自然な空気の乾燥によって威力を弱められた状態でライボルトの“かみなりのキバ”と正面からぶつかり合った。
それでも威力ではギャラドスの“たきのぼり”が打ち勝ち、ライボルトを後ろに弾き飛ばした。
「このまま正面突破は無理そうだね! ならレモンちゃん、“エレキフィールド”!」
サンヨウの指示により、ライボルトは“エレキフィールド”を発動した。ライボルトの足元を中心に電気が広がっていき、バトルフィールドの地面全体に電気がかけめぐった状態になった。
ライボルトが“エレキフィールド”を発動している間に、ギャラドスはライボルトに接近して、“たきのぼり”を直撃させてライボルトを強く吹っ飛ばした。それと同時、グレイはギャラドスに指示を送る。
「KK! “あまごい”」
「レモンちゃんは“かみなりのキバ”!」
ギャラドスはグレイに従い、“あまごい”を発動して屋内のバトルフィールドに無理やり不自然な雨雲を発生させて雨を降らせた。
ギャラドスの攻撃によって強く飛ばされたライボルトは、ギャラドスが“あまごい”を発動している隙に“かみなりのキバ”を届か
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