鬼哭村
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
【鬼哭村】
九角「なに?ひーちゃん特集だと?」
鬼道衆「はっ、どうやら瓦版屋が緋勇殿に直接聞き集めた情報だそうで、売れ行きも好調とのこと」
澳継「なんだァ?龍閃組の奴らが買い占めてんのか?」
澳継「でなきゃたんたんの記事なんか誰も読まねーだろ」
鬼道衆「それもありますが、割と城下町の者にも人気だそうでございます」
桔梗「アッハッハ、たーさんたらやるじゃないか」
桔梗「あァそういえば、ほのかの手伝いとかで一緒に働いてたっけねぇ」
桔梗「ま、坊やにはわからない魅力があんだろうさ」
澳継「俺を子ども扱いするな!ちくしょうたんたんめ媚ばっか売りやがッて!」
桔梗「おやおや、焼きもちかい?可愛いとこあんじゃないか」
澳継「んなッ誰がたんたんなんかに!」
九桐「こらこら二人とも、若の前でみっともないぞ」
興継「うるせェハゲ!偶にしか帰ってこないくせに偉そうにすんじゃねェ!」
九桐「誰がハゲだ!これは剃ってるんだ!」
嵐王「そろそろ黙らんか。若が話せんだろう」
澳継「うぐッ…」
九桐「むぅ…」
九角「ふむ、そうか…たしかに龍は掴めぬところが多いからな」
九角「俺達も長い付き合いだが、未だにあいつの考えは読めん時がある…」
九角「龍のことを知る良い機会かもしれん」
九角「桔梗と澳継で買ってきてくれ。嵐王は複製を頼む」
嵐王「御意」
澳継「な、なんで俺が!」
桔梗「今日は買出しの日だからついでだよ」
桔梗「ほら帰りに団子買ってやるからさっさと支度しな」
澳継「団子…!絶対だからな!」
桔梗「はいはい」
【民家】
雹「ほう、龍様の」
比良坂「特集ですか?」
ほのか「はい、お手伝いをしていたら頂きまして」
ほのか「これがあればいつもお手伝いに付き合ってくださる御主人様へ何か恩返しができるかも」
雹「中々興味深いの、わらわも龍様には世話になっておる。まァ彼奴が勝手に来るだけだが」
比良坂「日頃の恩返しでなくとも、ちょっと気になりますね」
比良坂「龍斗は神出鬼没ですから」
ほのか「今嵐王さんが村の皆さんのために複製を作っているそうですから」
ほのか「私たちは少しお先に読ませていただきましょう」
比良坂「なんだかちょっとわくわくします」
雹「ほほほガンリュウも血が騒いでおるわ」
ほのか「ちなみに、これには御主人様の女性の好みも書かれているそうです」
雹「なんと!彼奴も色事に興味があるのかえ?」
比良坂「ふふ、雹さんったら、龍斗だって男の子ですよ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ