暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/PhantasmClrown
MySword,MyMaster
Act-3
#4
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青色になってしまった。父さんは、無理やりに『抜刀』した僕の身体への負担に対して苛烈と言っていいまでに怒りながら僕に諭し、以後死ぬまで聖剣を僕に抜かせなかった。だから僕が束に伝わる独自魔術、『聖剣闘法』を身につけるのは、14歳の時に父さんが死んだあとだ。きっとそれくらいに、僕のやったことは良くなかったのだろう。

 でも、僕は。
 後悔なんて、していない。

 雪華。あの時助けた、彼女。父さんの力が無ければ助けられなかった、けど、確かに助けることができた、彼女。

 その命を救えたことが、僕の、たった一つの希望。

 その命を救うことが、僕の、たった一つの願い。

 一族の大望とか、騎士団の歴史だとか、そんなことはどうでも良くて。
 僕は何よりも、この力の全てを――彼女の為に。



 ***



「うん……?」

 意識が戻った時、僕の肩には毛布が掛けられていた。体を起こせば、そこは観測室(オペレーションルーム)。機関のメンバーの中でも、特に情報戦に強い人々だけが集められて、聖杯戦争の舞台たる『鏡面界』を観測し続けている。

 ホロウィンドウに映し出されているのは、ほぼハッキリとした、立体マップのような物。

「うまくいったんだ……」
「はい。局長の観測した、鏡面界の大まかな地形へのアクセス経路――こちらでも観測。反映に成功しました」
「よ、よかったぁ……」

 ほっ、と一安心。また、どっ、と眠気が押し寄せてくる。

 けど、まだ安息は出来ない。

 聖杯戦争は六日目に入った。サーヴァントたちの戦いも白熱の一途をたどっている。別に聖杯戦争は夜しか起こせない、というわけではないのだが、基本的に昼間は戦闘期間として利用されることは無い。
 いや――無かった、というのが正しい。

 五日目となる昨日――正確には、その未明。ついに僕は、鏡面界の正確な立体マップへのアクセスに成功した。そして新宿区とよく似た街並みが立ち並ぶそこに、しかし明らかに異なる反応を見たのだ。

 ――宝具。
 いづれかのサーヴァントが、城型の宝具を展開したのだ。

 そしてこのサーヴァントについて、僕達はすでにある程度真名への推測ができる状況に至っていた。

 僕達聖杯研究機関は、マスターとサーヴァントの数が合わないことを知ったあの日から、聖杯戦争に参加することを表明し、実際に現在行方が分からなくなっている魔術師たちの足取りや情報を調べ尽くした。
 さらにこれまで二度行われた聖杯戦争についても調べ直し、細部にわたって詳細を把握する事に全力を挙げてきた。

 結果としとて、マスターのリストはほぼ確定。サーヴァントたちの召喚に使ったと思しき聖遺物の情報もなんとなくつかめてきた。

 その中に、一基
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