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英雄伝説〜灰の軌跡〜
第6話
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じゃないですか!?バリアハートはアルバレア公の本拠地なんですから、貴族連合軍の守りも凄いでしょうからこの艦も貴族連合軍に見つかってしまうんじゃないんですか……?」

サラの答えを聞いたエリオットは驚き、マキアスは信じられない表情で声をあげた後不安そうな表情で訊ねた。



「”メンフィルがバリアハートに攻めてくる前”なら危険だけどね〜。」

「メ、”メンフィルがバリアハートに攻めてくる前”って………」

「―――あっ!ま、まさか……!」

「なるほどね。メンフィル軍とバリアハートの防衛部隊がぶつかり合っているどさくさに紛れてバリアハートに潜入してユーシスを連れ出す作戦なんだ。」

ミリアムの言葉を聞いたエリオットが困惑している中ある事を察したマキアスは声を上げ、フィーは静かな表情で呟いた。

「ああ、危険な賭けになるが現状ユーシスを救えるとしたらその方法だけだ。」

「―――私だ。―――!そうか………ああ……ああ……わかった。前もって指示した通りの距離を保った状態でメンフィル軍を追跡してくれ。殿下、観測からの連絡です。北クロイツェン街道と東ケルディック街道の境目にメンフィル帝国軍を発見。バリアハート方面に向かって進軍中との事です。」

フィーの言葉にトヴァルが頷いたその時通信機の音が聞こえ、アルゼイド子爵は通信相手と通信し、アルゼイド子爵がオリヴァルト皇子に通信内容を報告するとその場にいる全員は血相を変えた。



「そうか………」

「何とかちょうどいいタイミングで追いつけたようだね……トワ?どうしたんだい?」

アルゼイド子爵の報告にオリヴァルト皇子は頷き、静かな表情で呟いたジョルジュは心配そうな表情で黙り込んでいるトワに気づき、声をかけた。

「みんな……ユーシス君を助けたい気持ちはわかるけど、今から行くところは今までの”特別実習”とは比べ物にならないとても危険な所だよ……?それでも行くの……?」

「………………」

トワの心配に対してZ組の面々はそれぞれ黙り込んでいたがすぐに互いの顔を見合わせて決意の表情で頷いた。



「それでも私達は行きます。」

「共に学び、高め合ってきた仲間の命の危機に背を向けて逃げるのはアルゼイド家の名折れですゆえ。」

「絶対に無理をせずユーシスを助けるつもりだ。」

エマはZ組を代表して答え、ラウラとガイウスもエマに続くように答えた。

「ハハ……学院が襲撃されたあの日の教官達の助太刀に行った時の顔と同じ顔だね……」

「……みんな………わかったよ。でも命が危ないと思ったら絶対に、絶対に無理をしないこと……!逃げるか、相手に投降するか……とにかく死んじゃダメなんだから!ちゃんと約束できますかっ!?」

エマ達の答
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