第6章 VS感情
20 そして、本当の友人を確かめる
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たのもこのベンチだったか。スゲーなこの場所。
「そう、だったな。・・・よし行くか、謝りに」
「うん!もちろん全員が許してくれるとは限らないけど、理子も一緒に行くからさ」
「・・ああ、ありがとう。本当に、ありがとな、理子」
「・・くふ、しゅーちゃん、キャラが違うよ?しゅーちゃんなら『ついて来い理子!俺たちの戦いはこれからだ!』とか引くようなセリフを恥ずかしげもなく言うんじゃない?」
「・・ばっか。そっちのほうが俺らしくねーよ」
俺たちはお互いに笑い合った。
俺はもう、後悔はしていない。
これからのために、後悔をしている暇などない。
「よっし!まずはその足を治療するところからだね!一旦しゅーちゃんの部屋に入って応急手当したら病室行こう!」
「ああ、わかった」
俺は肩を貸してくれる理子と、先ほどまで一緒にいてくれた夾竹桃に感謝していた。病室で俺の右に夾竹桃、左に理子がいたあの空間を思い出す。またこのメンツかよと言ったが、実際あの空間は不思議と心地よかった。あのときはまだその意味を理解できていなかったが、今なら理解できる。この二人だからこそ、そう思えたのだ。
二人がいなければ、俺はまだ後悔の中を彷徨っていただろう。
二人の励ましがあったからこそ俺はこうして前を向ける。
俺はそう思いながらこれから自分がしなければならないことを改めて考え直した。
もう、感情には、負けない 負けたくない
【第6章 「VS感情」 終】
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