第6章 VS感情
20 そして、本当の友人を確かめる
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自身、出来ていないことだからーーー」
俺たちはあの男子寮側のベンチまでたどり着く。そこには、
「だから、最適な人に後はお願いすることしたから」
1人の、金髪ギャルが立っていた。
ーーーーーーーーーー
夾竹桃は、俺をベンチに下ろすと「疲れたから帰るわ。後はよろしくね」とだけ言って帰って行ってしまった。俺の隣には、金髪ギャルが落ち着いた様子で座っていた。
「・・よ、よう、理子」
「やっほ。しゅーちゃん」
理子は俺のあいさつにきちんと返してくれた。それにほっと安堵する。横から吹く風の音が、とても大きく聞こえた。
夾竹桃はああ言ってくれたが、理子もそうだとは限らない。祭りで見た感じジャンヌとはかなり仲良しのようだし、もしかしたらこれで理子との関係も最後かもしれない。
そう思うと、無性に寂しさを感じた。
「しゅーちゃん」
そう思っていると、理子から話しかけてきた。俺は戸惑いながらも返事を返す。
「しゅーちゃんさ、いまどんな気持ち?」
いきなりの質問にさらに戸惑ってしまう。やっぱり、見ていたのか。
「どんな気持ちって・・やっぱり後悔してるよ。今回のことでアリアとキンジ、星伽にジャンヌに理子、大切な友人を一気に失っちまったからな」
俺の中で、まだ渦巻く後悔。それはもやもやと俺の中に漂っていた。楽しかったあの時間を思い出して、もう二度と戻らないと思うと途端に胸が苦しくなる。
楽しかった思い出が、全て夢だったかのように・・。
「・・そっかぁ。まあジャンヌを裏切って、足を治療してくれた星伽さんに攻撃して、説得したキンジに相反する行動して、アリアにも敵対するようなことしちゃったもんね」
「・・・」
自分でも全く同じようなことを感じていたが、やはり人に言われると辛くなるな。やはり理子も怒っているようだ。
「あれ?しゅーちゃんヘコんじゃった?」
「い、いや、本当のことだし、その、通りだし・・うん」
笑う理子から顔をそらす。こいつ・・何が言いたい?
「そ、れ、と理子も怒ってるんだからね〜ぷんぷんがおー!」
両手を頭に乗せてツノのようにする理子。ふざけているように見えるが、違う、理子は本気で怒っている。
「・・ああ、ジャンヌのことだろ。それはもうわかってーー」
「違う。そんなことはどうでもいい」
理子は即答で俺の考えを否定した。え、どういうことだ?てっきりジャンヌを裏切ったから仲間として怒ってたんじゃない、のか?
「理子が一番怒ってるのは、理子の言うことを聞かなかったことだよ。『絶対に病室にいないとダメだからね。理子と一緒にお留守番。変なこと考えない』ってこと聞いてくれなかったでしょ。だか
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