第6章 VS感情
18.祭りも終わり、戦場へ…?
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ってば、全て理子さんの言う通りに」
この前の理子の泣き顔がフラッシュバックした。こいつの泣き顔はもう見たくないし、そんな感情出させたくもない。
「あら、じゃあ明日は岡崎空いてるの?じゃあ原稿の残り頼んでもいいかしら?私も近くでやるし。どう?」
眠そうにしていた夾竹桃が、そう言ってきた。確かにジャンヌの依頼がなくなった以上、俺としてもすることはないし。いいだろう。
「わかった。んじゃ、原稿持って来てくれ。あ、報酬は高めで頼むぞ」
「はいはい」
そうして俺たちはそれぞれの家に解散となった。俺はその帰り道の中、また明日のことを考えてしまう。
「刀で弾を切る奴VS『イ・ウー』の剣の達人戦・・か」
ゾクゾクと体を痺れさせるような衝動に駆られてしまう。やはりどうしてもみたくなるのは仕方ないのか。俺の性格じゃ、見ずに終わらせるってのはダメみたいだ。
それからこそっと病室に戻った俺は明日の準備を密かに始めた。理子があれだけ止めに来たんだ。明日も来る。ということは、準備の時間すらあまりもらえないはずだ。今のうちにできる限りの準備を終わらせとこ。
《持ち物
のびーる君 2号 【ターザンできる】
小型銃 【6発】
冷却弾 【水を凍らせる】
》
ーーーーーーーーーーーー
『ね、夾竹桃』
『なに?』
『修一、明日のジャンヌと星伽の対戦、見たがってたよね』
『そうね』
『うん。でもさ、理子的に危ない場所には近づいて欲しくないんだよね。だから明日はアドシアードに誘おっかなって・・・昨日まで、思ってたんだ』
『・・それで?』
『そう、思ってたんだけどね、修一に見たいものを見せないで、理子のワガママだけ聞いてもらうのも、なんか変かなって思っちゃったんだ。
ほら、夾竹桃もだけど祭りにわざわざ付き合ってくれたじゃん?』
『・・まあ、岡崎は結局楽しんでたし、なんとも思ってないとは思うけど』
『・・どうするのが一番いいのか、分かんなくなっちゃった』
『私に判断はできないわ。どっちも良いところと悪いところがあるじゃない、だったら最終的に決めるのは理子と岡崎』
『・・うん、それもそーだよね・・・。・・・・。』
ーーーーーーーーーーーー
アドシアード当日の朝。理子はすぐにやって来た。
まあ予想通りだ。本当は昨日の疲れで休んでてくれた方が移動しやすいが、こいつにそんなことあるわけないか。ないな。ただ
「ね、理子ほぼ毎日来てるけど、ウザく、ない?」
「あ?別に、お前の顔目の保養になるしな」
「なにそれ」
「いいから。変に考えずに暇なら来い」
「あ・・うん」
流石の理子で
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