第6章 VS感情
18.祭りも終わり、戦場へ…?
[12/14]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
はあ、バカ修一。あとで説教確定』
ーーーーーーーーーー
ジャンヌが決戦の地に選んだのはまた倉庫だった。
なんなんだよ『イ・ウー』のやつらは倉庫が好きなのそうなの?などと思いながら、入り口付近に誰もいないのを確認した後侵入、しばらく夾竹桃を先頭に進んでいるとなにか金属が擦れるような音がしたから聞こえてきた。
「下からすごく大きな水の音が聞こえるわ。・・洪水?」
「洪水ってなんだよ。んなわけ。ここ倉庫だぞ」
夾竹桃がよくわからないことを言っているが俺は構わず進んだ。なんだよ下は洪水って・・なぞなぞ?
それから進んでいると下への階段を見つけた。その先から先ほどの金属の擦れる音が聞こえる。
「この先だな」
「・・確認しておくけど、見るだけよ。アリアがジャンヌの邪魔をしても介入してはダメ。理子からそこだけは言われてるから」
「・・へーい」
今ので理子が完全にこのことを知っていることが分かったのだが、あえて言う気はない。あいつが知らない訳もないとは思っていたけどな。
下の階に降りると、スプリンクラーが作動していた・・のだが、振っていたのは水ではなく、雪だった。思わず驚いて周りを見渡す。部屋一面がまるで冷凍倉庫のように凍っていた。
「ジャンヌね。あの子の超能力は周囲を凍らせるの」
「へえ、あいつ超能力使えたんだな」
そもそも超能力自体見た事ないのでなんとも言えないが。今はそんなこと問題じゃない。それよりも急がなければ、金属音が鳴っているということはあの戦闘はすでに始まっている!
『私の忌み名、本当の名前は緋色の巫女、すなわち緋巫女!!』
近くから声が聞こえた。どうやら会場についたようだ。俺は夾竹桃の手を借りて近くの四角い備蓄庫のような入れ物の上に乗り上げた。すぐ近くにアリアとキンジが前方を見ているのを確認した。本当に離すことに成功してるようだ。
そして、見た。
初めて俺の病室にやって来た時のコスプレ恰好のジャンヌと巫女の服を来た白雪が刀と大剣を混じり合わせているその、光景を。
まだ始まってあまり時間が経っていないようだ。お互いバリバリに動いている。
右に振り下ろされた星伽の刀を振り上げた瞬間に察知したように体を動かすジャンヌ。
さらにそのままくるりと回って片手で持った大剣を横なぶりに振るう。
しかしそれすらも読んでいる星伽も体を動かす。お互いに二手三手先を読み行動するのが接近戦の戦い方だが、こいつらは十手も二十手も読んで攻防を繰り返している。
やはりジャンヌも『イ・ウー』の一員だと実感した。それほどまでに二人の戦いは、一般人の理解をはるかに超えた、想像以上の戦い方だった。
竜攘虎搏 そ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ