第6章 VS感情
18.祭りも終わり、戦場へ…?
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しい。おかげで祭を思いっきり楽しめそうだ。
なんて
その時の俺は、まだそんな流暢なことを考えていたんだ。
これからの悲劇を、まだ知らなかったから
ーーーーーーー
その地獄への扉は突然開かれた。
「岡崎岡崎!これはなんだ?」
「あ?ああ、それは わなげって言ってな。あのリングを投げて、目標にかけられればその景品が貰えるんだ」
「なるほど、面白そうだな」
祭会場についた俺たちは一つ一つ見て回ることにした。日本に来たばかりのジャンヌは別の場所に行くたびにこれはなんだとワクワクしながら聞いてくる。こいつ作戦忘れてないだろうな。
などと思っていた
その時、
「ジャンヌ!わなげやるんならみんなで勝負しようよ!負けた人は勝った人全員に飯奢り!」
これだ。
そう、これが事件の発端。俺の地獄の、始まりだった。
「ふ、いいだろう!俺はわなげが大の得意分野だ!0円で食べられるなら50円ほどの焼きそばでも美味しくいただく自信がある!」
だが、俺は潤った財布によって、金銭感覚がマヒしていた。
なぜかニヤリと笑う変装理子が、夾竹桃を誘う。
「・・ええ、いいわよ」
そしてなぜか夾竹桃も俺の方を見てそういった。ジャンヌも頷いていたので全員参加だ。なぜか3人の中で2人が無茶苦茶見てくるのだが、気のせいだろう。
そして
物語は冒頭に巻き戻る。
「・・・死ぬ」
俺は手元には福沢さんが一人。・・だがこの福沢さんもすぐにいなくなっていくだろう。アディオス福沢さん。
祭りを楽しむ人々が楽しそうに笑っている。
空にはすでに花火が上がっていた。
きれいな花火だが、今の俺の心には何も響かなかった。
ああ、空に変な色の変な火が飛んでる〜などと適当なことまで考えてしまう。
・・俺の横を通った子供連れの母親が俺をチラッと見るが、俺の左足を見てすぐに別の方へと子供ごと視線を変える。松葉杖のことをいちいち聞かれても面倒なのでそれはいい。・・いいのだが、意外と目線を気にしちゃうよね。うん。俺完全に浮いてるしね。
「しゅーちゃーん!今度は射的しよーよー!!カケありで!」
先の方で俺を呼ぶ影が見える。それは俺にとって死を呼ぶ声と同じだ。体がビクッと震え、ゆっくりとそちらに歩き出す。行きたくないという気持ちをぐっと堪え、一歩、また一歩と進んでいく。・・まだ、やるのかよ。
「これは、どうするのだ?」
「ここを引いて、あとは狙いを定めるだけよ」
「そうか。やってみよう」
ジャンヌと夾竹桃の楽しそうな会話が聞こえた。楽しそうですねお二人さん。俺も楽しみたかったよ。などと愚
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