第6章 VS感情
18.祭りも終わり、戦場へ…?
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「ガッデム!Nooooooooo!!」
「だって理子ばれたくないし。しょうがないじゃん」
原稿をギリギリで書き終え、6時に病院の前で松葉杖片手に待っていると夾竹桃とジャンヌが現れた。夾竹桃は黒の浴衣に青い帯を巻いたおとなしい色の着物、ジャンヌは白髪と同じ白の着物に緑の帯をつけていた。
俺は思わず鼻血が出ないように鼻を抑えつつ、2人を凝視してしまっていた。そして、そこに後ろから声をかけられた。理子だ。
やばいやばいもう鼻血出る寸前なんですけど!?と思いながらも結局見たさに振り向いて、先ほどの一言だった。
ど、どうして理子が理子じゃないんだああああ!!
理子は倉庫で初めて会った時にしていた変装顔だった。顔は夾竹桃に似ているだろうか。とにかく、おとなしそうな、美人のお姉さん風の顔だった。それに合わせるように、浴衣もおとなしめの色。のくせに「おぃーっすみなさまー!」なんて言ってる。おとなしいのかはっちゃけたいのかどっちなんだこいつ。
確かに理子の言うことはもっともだ。この祭りは武偵高校の側で行われる。知り合いがたくさん来るだろう。今見られるのはマズイはずだ。
だが、だがな!!
「・・見たかった・・!理子の浴衣姿・・!!」
本気で落ち込む俺。だって次の祭りあったとしても7.8月だぞ!?2、3ヶ月先なんだぞ!?楽しみにしてたものをそこまで伸ばされた俺の気持ち理解してくださいよ!もう泣く!泣くから!!
「・・そんなに見たかったの?」
「うん」
素直にコクンと頷く俺。それを見た理子は頬をかきながら
「落ち込まないでよしゅーちゃん。浴衣くらい、いつでも見せに行くって、言ってくれれば!」
「MJK!?」
「まじまじ!」
うおお・・!理子様神様仏様!と思わず崇めようとしてしまった。危ない危ない。これは理子の場をしのぐ言葉のはずだが、俺は忘れんぞ!絶対に見てやるからな!
「・・夫婦漫才はもういいから。行きましょう?揃ったわよ」
夾竹桃がそう言う。俺はそちらに振り返り
「・・無茶苦茶似合ってるな夾竹桃」
「そ。ありがと」
そう、やはり想像していた通り、和風美人の夾竹桃は浴衣姿がどハマりすぎていた。思わず言葉が漏れてしまう。顔も俺のタイプだし、もう恋人になって欲しいくらいだ。しかもこの軽く返すところがまたイイ!!もうドハマり夾竹桃先生!!結婚してくれ!!
なんつってな。無理に決まってるっての。でも夢くらい見せろ。男だしいいだろうが。
「さってと!楽しもうねしゅーちゃん!」
「おう。金はとりあえず大丈夫だ!」
腕を絡めてきた変装理子に俺はドンと胸を張った。夾竹桃から先払いで報酬をもらったんだ。やっぱこいつ無茶苦茶優
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