第6章 VS感情
17 事件の前準備 感情偏
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ランダル』としてのジャンヌのやり方は、前日にメールで果たし状を渡し、サシで対決するというものだった。
今回もそれを実行したいらしい。
星伽だけを倉庫呼び出して勝負し、
勝てば『イ・ウー』に連れていき、負ければ自分が捕まる。
・・悪くない。
武士道精神が出てる。・・ジャンヌは武士道って知らないかもしれないが。
聞いてさらに手伝いたくなった。
「作戦はわかったが・・難しいとこが残ったな」
「・・メールアドレスに関しては理子に頼もうと思っている。あいつの内容は信頼できる」
「そこはそれでいいと思うが・・問題はアリアだな」
「流石に私も、神崎を相手にするのは一苦労だ」
ジャンヌの言っているのは正直に言えば綺麗事だ。現実的に言えば、背後からや寝てる間に襲ってしまうのが一番手っ取り早い。勝負なんてして運悪く殺してしまうことだって無いとは言えないだろう。
だが、それでも対等な決闘をしようとするジャンヌには好感が持てる。・・犯罪に好感が持てるとか普通に言えてしまうってことは、俺の考え方もおかしくなったようだな。
「うっし。わかった。足がこんなんだからあまり長い間止められないだろうが、できる限りのことはやってやる」
「本当か!ありがとう!」
俺の言葉に本当に嬉しそうに手を握ってくるジャンヌ。素直な奴だなと思いつつ、対アリア用の作戦を2人で考えることにする。
「あ、その代わりコレ手伝って。あと金もくれ」
「こ、これは夾竹桃の原稿・・!?お前もやっていたのか」
「まあな。頼むわ」
「・・わかった。手伝おう」
どうやら手伝ったことがあるみたいだ。近くの筆を持ち、教えていないのにすらすらと書き始めた。夾竹桃すげえと思いながら終わりそうな原稿に満足する俺。
さて、こっから忙しくなるぞ。
ーーーーーーーーーー
「で?なんでしゅーちゃんが、星伽白雪のメールアドレス欲しがっちゃうわけ?ね?なんで?」
「だから俺の足を治療してくれたそのお礼を言いたいってさっきから言ってるだろ?何怒ってんだよ?」
「べっつにー??理子全然怒ってないよー?しゅーちゃんがどんな女の子とイチャイチャしてよーが、関係無いですよー」
そして祭当日の昼。昨日伝えた件について、理子が問いただしてきた。本当はジャンヌのためなのだが、俺の理由はおかしかっただろうか?
ジャンヌが聞くより俺がさっさと聞いた方が早いと思ったが、逆だったらしい。
「・・ほらしゅーちゃん、送っといたよメアド」
なぜか不機嫌な理子なのだが、ちゃんと調べておいてはくれたようだ。
携帯を開いて確認するとメールアドレスが書かれていた。・・なぜかその横にアカンベーしてるマークがついて
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