第6章 VS感情
17 事件の前準備 感情偏
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の情報も理子からか?』
「いや、遠山キンジってやつだ。なんかお前狙ってるらしいぞ。キンジがってのはSランクのアリアも来るだろうしマズイだろうな」
『ああ、それは私も確認した。何度か神崎を無力化しようとはしてみたのだが、失敗している。今は離れているようだが、いつ来てもおかしくはない状況だ。・・しかし遠山キンジからそれを送られてくるということは私の考えは間違っていなかったのか』
どうやら魔剣側では俺がキンジと協力していることになっているようだ。
「バカ言え。俺の足は見た通り折れてんの。それを治療するために星伽のやつが理子に頼まれて来たってだけだ。なんなら夾竹桃にでも聞けばいいさ。あいつはそのあたりのこと知ってるし、お前も信用できるだろ?」
『・・・そうか』
コレが実際すべてだ。俺は星伽白雪のことを顔だけしか知らない。生徒会長として活動しているのを見たことがあるだけだ。さて、ここからどうしたもんかね。どうにかして理子との関係について知りたいところだけど。・・原稿作成とかに興味ないかな?
と策を考えていると
『貴様に聞くが・・理子のことをどう思っている?』
「は?」
突然魔剣から質問が飛んできた。・・もし仮にコイツが黒幕ならこの質問はつまり「手下の手下としてこき使う」という前振りか。だが、もし黒幕でないなら・・・。
俺は正直な気持ちを伝えた。
「わがまま」
『それだけか?』
「金を大事にしない」
『・・・そ、それだけか?』
「お菓子のゴミを捨てない、口悪い、時々アホみたいなこと言う、人をからかう・・」
考えると出るわ出るわ。入院中にほぼ毎来てて、ゴミを残していくあの金髪ギャル。夾竹桃にさんざん愚痴ったのにまだ出て来るとは・・俺って意外と根に持つタイプらしい。今ならこのまま10分は話せる。
そして、
『・・理子のこと嫌いなのか?』
俺の望んだ返答を返してきてくれた。
まるで心配したような声。そこに嘘は見えなかった。
・・なるほどね。
「アホ言え。俺の高校生活初めてのダチだぞ。ダメな部分があるからって嫌いになるかよ。言い換えれば一番親しいダチってことだ。あっちがどう思ってるかはわからんが、ま、悪友ってとこだろうな」
そう、いままであいつといた時間に『楽しくない』という気持ちは一回もなかった。あいつとの時間だけは無くしたくない。そう、心から思えた。
もちろん言葉には出せないが。恥ずいし。
『・・・。わかった。お前の言うことを信じよう岡崎』
コツコツと扉の方から足音が聞こえる。おそらく魔剣だろう。どうやら正体を明かしてくれるらしいな。さて、どんな女か・・あ、理子だったらどうしよ。さっ
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