第6章 VS感情
17 事件の前準備 感情偏
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入院費・・高っけ。
「本当に不幸ね。同情するわ」
「しゅーちゃんはどうしてそうお金の縁がないの・・?」
「俺が聞きたい」
がっくりと項垂れる俺に理子はうーんと、夾竹桃はため息をついた。しかしこれで理子もわかってくれるだろう。こいつはなんだかんだで優しい奴だからきっと俺のことも考えてー
「ね、しゅーちゃん。理子、お祭りに行ったらすっごく綺麗な浴衣着るよ!ちょーレアだよ!しゅーちゃんにしか見せたことないすっごい浴衣着てくるんだよ!」
「行きましょう」
「・・・。」
即答だった。夾竹桃の冷たい目線がキツイがそんなことは関係ない!理子の浴衣?みたいに決まってんだろこんちくしょう!あの理子だぞ?金髪の女の子の浴衣なんてレアじゃないか!素晴らしいじゃないか!なんだったらATMからお金引き出して理子にあげてもいいくらいさ!なんせ美人だし!
「・・しゅーちゃんってこれでも即答してくれるんだ」
「あったり前だのクラッカーだぞ。お前顔は良いはスタイルはいいわの完璧女子高生なんだぞ?そんな奴が浴衣着るなんてモデルかなんかと感違いーー」
「わ、わかった!わかったからそれ以上言わないで!」
理子は俺の褒め倒しに真っ赤になってブンブンと手を振り回した。
あれ?いつもの理子ならてっきりノッてくるかドヤると思ったんだが・・
「と、とにかくしゅーちゃんは決定ね!きょーちゃんはどうする?」
夾竹桃はすぐには答えず、筆を片手に少し考えると、こちらを向いた。
「・・ねえ岡崎、私の浴衣も見たい?」
「見たい」
これも即答だった。だって夾竹桃だぞ?和風美人の夾竹桃だぞ?それが浴衣なんて最高の合わせ技だろうが!!そりゃ見たいに決まってる!
「ちょっとしゅーちゃん・・そこに即答はどうかと思う・・」
「そう?私はうれしいけど?」
「・・・ちっ」
夾竹桃と理子がにらみ合っている。なぜだろう・・ちょっと険悪なムード?
俺が正直な事言ったのはそこまでのことなのか・・??
はっ!もしかして、どっちも褒めたからお互いに嫉妬とか?
・・あっはっは、んなバカな。
こいつらが俺に好意を持ってるなんてどんだけ頭イッってるてんだよ。
そこまで自分のこと高く評価なんてできないわ。
というか理子には告白以前にフラれてるし。
女として一人の男子に同じ褒められ方したのが気に食わなかったんだな。・・勉強になるなこれ。
「じゃあ私も参加するわ。いいわよね、理子?」
「・・うー!どんと来い!!じゃあしゅーちゃんもきょーちゃんも参加決定ね!」
そうして俺と夾竹桃、そして理子の三人で花火大会に行くことが決まった。・・おお!すごくないかコレ!?一年次には
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