第6章 VS感情
16 一番いい終わらせ方
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ってそこまで動転しなくても・・まあいい。
「ちょっとキンジと2人きりにしてくんないか?話したいことがあってよ」
「・・それ、あたしがいたらダメなの?」
「アリア。俺からも頼む。岡崎と話をさせてくれ」
キンジのお願いもあってアリアは部屋を出て行った。さてキンジがなにを言うかは、まあなんとなくわかってるが
「で、なんだよ?」
「ちょっと聞きたいことがあってな。飛行機強奪事件のことだ」
・・やっぱり。
「お前と理子はどういう関係なんだ。理子が逃げ出す瞬間、お前に謝るように言うし、お前まであの飛行機に乗ってるし。偶然とは言わないよな」
「・・・」
まあそうだよな。こいつは俺が理子と協力していると疑ってくることは前々からわかっていたことだし。分かってはいたが・・
対策は、ない。お手上げだ。
「俺と理子は協力関係だ。武偵殺しの手伝いをしていた。目的は金。金欲しさに犯罪犯した訳だ」
「お前、クズだな」
「ま、否定はしねーよ。だけど、それを知ってどーするんだ?アリアを病室から出したってことは、まだアリアには言ってないんだろ?今から伝えて俺を尋問でもするか?」
キンジがただ黙ってこちらを見ていた。兄を殺したかもしれない理子を追いたいだろうし、まあ妥当だろうな。
「いや、この問題は俺と理子の問題だ。・・知ってるのか?理子の居場所」
「悪いが、知ってても教えねーよ。理子は大事なダチだ。武偵殺しをしてるのも、絶対になにか理由がある。それを知って俺が判断できるようになるまでは理子だけを悪者にするのは許さない」
キンジの性格をあまり理解していないからこそ、理子を渡す訳にはいかなかった。
もし仮にこいつが、目的だけを達成できればいいようなクズだったら。理子のためにも、絶対に吐くわけにはいかない。
「・・いまここでお前の足を潰すと言ってもか?」
「俺の足程度でお前の気が済むならな」
ただ無言でにらみ合う俺とキンジ。キンジは目線を俺の折れた足に向ける。
そして、腕を振り上げた。
「3秒後に振り下ろす。それまでに言えば、俺はなにもしない。飛行機でお前に会ったことも全て忘れる」
「・・・」
俺は額の汗をぬぐいながらチラッとロッカーを見た。
理子ーー絶対にーー
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Riko side
心臓がバクバクする隠れているのに呼吸を落ち着かせることができない。ロッカーの隙間から様子を見ているのだが2人の行動がおかしい。
修一、なに言ってるの!?それ以上ダメージを受けたらマズイことくらい自分でわかってるのに!
キンジもどうしてそんなことを、あいつの性格上、脅しではあると思うが。キンジの目が冷たく見える。まるで武
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