第6章 VS感情
16 一番いい終わらせ方
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るくると回り始める。このやろう、やっぱからかってたな。くそう、惜しかった。
「うむ。初キスが理子になるのかって期待した」
「くふ。しゅーちゃん理子と初キスしたいのー!?ダメだよ〜理子セコイ人は無理だってば〜!」
「知ってたけど男だからしょうがないんだよ」
「なんでそこでドヤ顔するのか理子よくわかんない」
「男ってのはそういうもんだ。女の誘いは基本断れないんだよ」
「くふ、そっかそっかぁ!じゃあ続きは本当の彼女さんが出来たらしてもらおう!ま、出来るわけないけど〜!」
「ばっか。お前俺のこと甘く見過ぎよ?俺が本気を出せば女の一人や二人簡単にーーーいたたた!?」
俺の演説を聞かず、理子は俺の頬を思いっきり引っ張ってきた。な、なんで!?
「おい修一。もしかしてお前、彼女っぽいくらいまでに仲の良いやつがいるの?えぇ?ん?」
や、ヤバイ。理子さんなんで怒ってるの?顔は笑っているがその奥の目が全く笑っていない。なんだ、俺はどこで地雷を踏んだ??
俺は意味がわからず戸惑いながらも首を横に振った。
「だ、だから前にも言ったろ。俺はEランクとして馬鹿にされてばっかで仲良くしてくれる女どころか男友達すらいなかったって。それくらい仲良いのはお前くらいだっつの」
「・・ふーん、そっか。じゃーいいや。しゅーちゃん、理子、お菓子なくなったし帰るね。また来るから〜」
「え、あ、おう。・・行っちまった。ふう、本気でドキドキした」
まあ、最初からあんな美人に本気で期待する方がおかしいのかもしれない。
俺は火照った顔を冷やすためにペットボトルを額に乗せた。
その夜、あの目を閉じた理子の顔が目を瞑るたびに出てきて、あまり寝ることができなかった。ーーー今度来たら本気でキレてやる。最悪本気でポッキーゲームだ。
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Riko side
(・・・にゅ、にゅやああああああああ!?!)
私は病室を出て思いっきり頭を抱えた。思わずどこかの黄色い先生のように叫んでしまう。近くの壁に寄って、周りも気にせずブンブンと頭を振る。私の顔は自分でもわかるくらいにニヤついている。デレデレとしてしまっている自分が、自分でないようだ。
心の中では素直になっていた。ポッキーゲームを思い出してしまう。
(恥ずかかった!恥ずかしかった!恥ずかしかった!な、なにあれ!?キンジにも同じことしたのに感覚全然違う!!修一が近づいてきた時は本当に、本当にやばかった!思わず理子から前に行っちゃうとこだったよ危ない!!)
キャー!
1人で盛り上がる私。
とっさの思いつきだったが、こんなサブイベントで初キスを終わらせていいのかと思ってポテチを食べたが、今ちょっと後悔してい
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