第6章 VS感情
16 一番いい終わらせ方
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ワクワクな食べさせ方してあげる〜!くふふ、なんだかんだしゅーちゃんはやることやってくれたし、そのお礼ってことでさ、ほい」
そう言いながらなぜかその小さなポテチを自分の口に咥えた理子。ん、お、おいまさか
グイ
「お、お前マジか!?」
「・・・んーしゅーちゃん早くぅ〜」
なぜか、理子は小さいのにそれを一口で食べず、ちょっとだけ歯で咥えたままこちらに顔を近づけてきた。・・やっぱこれ、あれか
ポッキーゲーム、的な?お礼でぽ、ポッキーゲーム・・お互いが両端から食べていくやつ
な、なにぃ!?
俺は驚いて何度も状況を確かめる。
そう、確かめた、全力で
《ここはとある病院の一室
いるのは俺と理子の二人だけ
ここ一週間誰も理子以外、あまり人の出入りはない、よって人に見られる心配は皆無
目の前には口にポテチを加えてこちらに顔を近づけた理子
これを食べようとすれば、理子との距離がおそらく5cmほどになるだろう
理子の容姿は美女と呼べるほど可愛い。断る理由なんてない。
理子はイタズラ好きだからもしかしたらからかっている可能性もある
だが、逆に本気の可能性だって否定できない
あざとさ100% やはりからかってるんじゃないだろうか
それともギャルの世界ならこんなこと日常茶飯事なのか
もし仮に実行して、唇が触れたりしたらもうこいつと仲良くできなくなるかもしれない
だが、逆にこれで理子と付き合えるなんてことになればハッピー通り越して死んでも良い。こんな美人と付き合えるとか嬉しすぎる
しかし、それはない。はなっから期待していない。そんなことは、そんなことわああああ
》
だ、ダメだった。倉庫での一戦も、高千穂との対決でも解決策を見つけれた俺の記憶が、今は全く機能を果たしていなかった。頭の中がパニックになる。
しかし、答えは一つだ。確認する必要なんて実はない。内心では確定していた。
よし、やろう。後のことは、しらん!
俺は意を決して理子の顔に近づく。ギシッとベットが音を立てた。目の前には目をつむった理子。少し理子の顔も紅くなっている気がする。や、やべぇ、本気でクラクラしてきた。なんでこういう時だけ理子のいい匂いを意識しちゃうの俺氏。
走ってもいないのに心拍数が速い。もう少ししたら息切れしそうだ。
「・・・」
「・・・・ん」
少しずつ距離を近づける。そしてその小さなポテチを咥えようと口を開けーーーー
「あ、あむ」
ようとしたとき、理子はそのポテチを全部食べてしまった。お互い近距離で見つめ合う。
「・・うおい」
「あっはは!しゅーちゃん!だーまさーれたー!!くふ、ドキドキした!?ねえ、ドキドキした!?」
理子は笑いながら席を立ちく
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