第6章 VS感情
16 一番いい終わらせ方
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「やめて、よ」
それは、修一を除いた『誰も』だ!そんなこと、私は望んじゃいない!
私は流れる涙を拭くこともせず修一にしがみついた。
「やめてよ、修一!もう自分は傷つけてもいいっていう考えは、やだ!もう、修一の傷つくのは見たくっ、見たくないよぉ!!」
修一は驚いた顔をしたが、頬を軽くかいて私の頭を撫でた
感情が途端に漏れ始めた。涙が次々流れてくる。
「・・ごめん、悪かったよ理子。ごめんな」
「うっ・・ひっく・・うっ、うっ・・・・・うわあああああああああん!!!」
抱きしめ返してくれた修一の腕の中で、大声で泣いてしまった。
夕暮れの日が病室をオレンジ色に変える。その光が無くなり、暗くなるまで修一は私を抱きしめてくれていた。
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岡崎 修一病室前
『ふぅ、今日はしょうがないわね。また取りにくるとしましょう。・・あら?』
『・・夾竹桃か。どうしてここに?』
『久しぶりね。私は知り合いに預けてた物を取りに来ただけよ。あなたは?』
『私はターゲットがここに来たからな。様子を見ていたのだ。・・知り合いとはもしかして理子が気に入っているというあの男のことか?』
『ええそうよ。私も手伝ってもらったけど結構使えるわよ。まあ今は足が折れてるから難しい思うけど』
『・・・岡崎 修一か。覚えておくとしよう。では、もう行く。また会おう夾竹桃』
『ええ。またね、ジャンヌ』
【第5章 「VSアリア」 終】
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