第5章 VS???
15 峰 理子の気持ち
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母さん命令」
「くふ。はーいママ」
どうしてだろう。ただの会話なのに凄く楽しい。これが恋の力というものか。本当にすごい。
「・・なんか、楽しそうだな?」
チラッとこっちを見て修一が言う。まさか、ここで好きになったからだよなんてことは死んでも言えない。
私としては、告白は男子からが原則だ。LINE、電話での告白もタブー。それをしてきた男子は返信もせずにすぐに切った。男としてそこは面と向かって言って欲しい。
「くふふ。理子いま一番楽しいかも」
「・・そうかい、そりゃ、よかったな。でも、疲れてるんじゃないか?寝ててもいいんだぞ?・・というか寝て欲しいんだけど」
「えー?しゅーちゃんもっと話ししよーよ」
「はぁ、お前アリアとキンジのために徹夜して準備してたんだろ?今のうちに睡眠とっとけよ、帰ったらすぐに次の作戦考えるんだろう??」
「あ、それ自分から言うんだー!じゃーもうしゅーちゃんお手伝い決定ね!ラッキー!」
「やだ。もうやだ。お前の依頼は金輪際受けないって決めたんだよ。もう絶対に絶対にやらない」
・・好きにはなったけど、こういうとこ、めんどくさいな。まあ、それも簡単に許せるくらい好きだからいいけど。
「実はね、次の作戦はもっと大事にしようと思ってるから!しゅーちゃんに払う報酬も倍倍も倍!たぶん200万は超えーー」
「やりましょう。体が回復次第ね」
「うんうん。チョロリンあざーす!」
「・・へーへ。そん代わり今は寝ろ。ついたら起こしてやる」
「わかったよ、しゅーちゃんの背中汗臭いけど我慢するからね!」
「わ、わざわざ言わなくて良くない?・・え、俺臭いの?ねえ、理子さん?」
「くふ。おやーすみ」
修一の言葉を無視して目を瞑る。確かに修一の言う通り、一昨日からあまり寝ていなかったから、目を瞑った瞬間に睡魔が訪れた。それに、修一の匂いは落ち着く。
そして、1分も経たないうちに、あたしは寝息を立てていた。・・これ臭いフェチなのだろうか。・・うう、あたし、変態じゃないのに。
そして、夢の中へと、落ちていった。
『・・・寝たか?
・・・ッッ!?!?ああ、・・・・・・い、痛ええ・・痛い痛い痛い痛い・・ッーー!!!』
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Riko side3
『・・ううッ・・は、は、っ、うう、・・っ!!』
「・・・ん」
私は目を覚まして目を擦る。辺りはもう夕暮れだった。出発したのが朝だったからスタートして7時間ほどだろうか。修一の背中で安心して寝すぎてしまったようだ。修一は私が起きたことも気付かずゆっくりと歩いていた。
・・くふ。まだ気づいてないならちょっと驚か
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