第5章 VS???
14 事件の終結と、さらなる危機
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に恥ずかしくなって顔を上に上げ、気を紛らわす。
・・あ
「おい修一。やっぱ無理だ。このまま落ちたら死ぬぞ」
「おおおお、おおお?」
「聞けこのクソ童貞」
思いっきり頭を叩いて正気に戻す。こいつ、ダメだな。
「ふ、俺をバカにし過ぎだぞ理子。実はなこういうこともあろうかとあるものを用意してたんだ」
と、突然修一がドヤ顔でこっちを見てくる。・・え?
ーーーーーーーーーー
おれは女の子の柔らかさを本気で実感しながら、鼻血を出さないように意識を鼻に集中させる。や、やべえ、すげえ、エロい、すげえ!
「で?そのあるものってなんだよ?」
理子がそんな俺の努力も知らずに普通に聞いてくる。しかたない、見せてやろう。俺のパラシュート!
俺は上着を脱ぎ捨て・・ようとしたがまた買うのが面倒くさいのと勿体無いので腹に巻きつつ、防弾チョッキ姿になった。
「ふふん」
「・・は?」
ドヤ顔してみせるが理子はなにをしてるのか分からなかったようで首を傾けている。はっは。仕方ないな、見せてやろう俺の真骨頂!
「防弾シュート!パラシュート展開じゃああ!」
チョッキの胸部分にある紐をグイッと引っ張ると背中からパラシュートが勢いよく出てきて、さらに落ちる速度軽減する。最初に理子から報酬をもらった際に平賀からもらったものだ。普段はただの防弾チョッキなのだが、背中からパラシュートを出すことが可能な、正直今くらいしか使い時のない品物だが。
そういうものは、本当に必要な時に真価を発揮する。
「どうだ、俺(平賀の)真骨頂!!」
「へぇー便利だね。自分で作ったの?」
「平賀作品だ!」
ドヤ顔で理子を見るとジト目でこちらを見てくる理子。わかってないなこいつ。いま俺が使ってることがすげーんだよ。作ったやつがすごいんじゃない。
「ていうかさ、そっちにもパラシュートあるなら離れてよ。わざわざあたしに捕まらなくていーじゃん」
「あ、それもそうだな」
気持ち的にはもう少し女の子ってのを体感したかったのだが、そんなこと言われて離れない理由がない。・・いや、男子なら普通そう思うだろう?理子可愛いしさ。
「んじゃあ離れるけど、後で合流な。俺帰り道わからん」
「・・お前、本当どうしてついてきたの」
面倒くさそうな理子に頼み込んでようやくOKを貰うと、離れるのを惜しみつつ、手を離ー
ブチッ
「・・・すまん、千切れた」
「え、まじ?」
「まじ、です」
理子の体から手を離そうとしたその瞬間、防弾チョッキからパラシュートに繋がっていた紐が千切れ、パラシュートの部分だけがまるで風船のように飛んで行ってしまった。・・また不良品か
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