第5章 VS???
14 事件の終結と、さらなる危機
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やがります。なお乗客どもはおとなしくしておいて やがります。ただし武偵は例外で やがります。 相手してほしければ一階のバーに来るで やがります』
かかってこいオルメス。今日こそ理子が、お前を殺す!
ーーーーーーー
「そう、あのフランスの大怪盗アルセーヌ・ルパン。理子はそのひ孫・・決着をつけよう、オルメス!!」
「理子!行くわよ!!」
パンッ
アナウンスの後、アリアとキンジはすぐバーに現われた。理子がCAの格好を脱ぎ捨て、素顔を見せ、本物の武偵殺しであると証明して見せ、そして、アリア自身にも因縁があるということを分からせた上での戦いが始まる。お互いに2丁拳銃を取り出し、激戦を繰り広げる。何度も何度もアリアと銃弾を撃ちあい、ほぼ互角の中、キンジの介入で決着がついた。理子の負け・・と思った瞬間、乾いた音が耳に聞こえた。アリアが不意に理子に撃たれたのだ。
それを見ていた俺は理子の戦闘技術に魅了されていた。
そうか、あいつってアリアと互角に渡り合えるほどに強かったのか、さすが本物の武偵殺しさんだな。ニセモノとは大違い。
やっべ、理子とも一戦したくなってきた。
「あ、アリア!!」
撃たれたアリアが頭から倒れた。理子の勝利、と言いたいが、まだキンジがいる。このままキンジが戦うのかと思ったが、キンジはアリアを救うことを優先して撤退していく。
幸い、扉の反対側に隠れていた俺は気づかれなかった。セーフだ。
「あはっは!ねえねえ狭い飛行機の中どこへ行こうっての〜!?あっははははははははは!!」
バーの奥から理子の笑い声が聞こえる。その笑いかた、さっきの俺みたいになってるな。きっと楽しくて楽しくて仕方ないのだろう。飛行機強奪なんて大きな事件にしてまでアリアと本気で戦いたかったんだろうし今にも勝ちそうなんだから。そんな理子を羨ましいと思うのは変だろうか。
「修一、いるんでしょ?出てきたら?」
「・・・よう、理子。楽しそうだな」
理子の呼ばれて扉の陰から姿を現す。その顔は本当にアリアと対峙した時の俺のようにニヤニヤと笑っていた。こいつ、中身は俺と似てるのかもしれない。残念な奴だな。
「お勤めごくろうさま。USBの方はアリアに邪魔されちゃったみたいだけど、まあ運が悪かったってことで大目にみとくよ」
「お、さんくす。ま、本来の目的のBGとかも今のところ誰も来そうにないけどな」
「くふ。BGがつくほどの貴族なんてほんとは乗ってないしね」
「・・・。」
・・ああなるほどね、おかしいと思ってたんだが、そういうことか。
俺の中で、ある仮説があったのだが、それが一気に解決した。まあ、こいつならありえない話ではないが、あまり信じたくはなか
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