第5章 VS???
14 事件の終結と、さらなる危機
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必死に体を動かし、ようやくといった感じで自室に戻ると、ベットに倒れ込んだ。
ああ・・全身がビリビリする・・。
飛行機が上昇していくのを感じながら、ベルトを閉めなきゃと思うが体を全く動かせない。結局ベッドの上でそのまま動くことができなかった。
『ぽーん、当機はいまから〜、雷雲を迂回して飛行してまーす。まあ、皆さまが余計なことをしなければ何も心配いりませーん!』
しばらく倒れこんでいると、理子のアナウンスが流れた。確かに外から雷鳴が聞こえる。今日こんな天気悪いって言ってたかなぁ。
武偵殺しである理子が今度はきちんと変成器越しに話しているが、話し方が雑になってきているぞ理子りんよ。どうしたの。
俺はその声を聴き、そろそろかと体を無理に起こす。アリアから逃げるのが俺の目的ではない。アリアとキンジのコンビVS理子の戦いに邪魔が入らないようにするのが、俺の任務だ。借金のためにも実行しなきゃな。
俺は、携帯を取り出し時間を確認をしつつ、立ち上がり、そして軽く辺りを見渡す。そして
「あり?ない・・・」
あるものがなくなっていることに気づいた。
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Riko side
「はあ、予定とはずれちゃってけどまあしょうがないよねぇ」
一階のバーに向かいながら手元の画像を確認する。あのセコ男が部屋を出るところが映っていた。・・無理しなくてもいいのに。本当によくわからない男を仲間にしたものだ。金に執着があるだけのEランクかと思えば、意外と使えたり、使えなかったり。本当によくわからない。しかもあいつは頭の回転がかなり速いときもある。この事件で理子があいつにしようとしたことに、あいつ自身が気づいていてもおかしくないだろう。もし、気づいてたら・・あいつとの縁も終わり、かな。
歩きながら、あいつとの思い出・・と呼べるほどではないが、記憶を思い出し、くすっと笑ってしまう。ほとんど喧嘩みたいな会話ばっかりだったけどちょっと楽しかった、かな。楽でいいんだよね。ほかの男たちと違って変に理子にかっこつけてこないし。いや、ある意味欲丸出しだだったけど。本当にウザいときも何度かあったけど。
でも、やっぱり楽しかったのかな。
「あんたはもう『こっち側』じゃなく、いつもの日常に戻りな。平和な、日本に、さ」
独り言を呟きながら螺旋階段を降りて一階のバーにたどり着いた。・・さて、ここからが本番。アリアとキンジを倒して、理子が理子であることを証明する。・・誰の力も借りず、一人で。そして終わらせるんだ、理子の代々伝わる因縁を!
大きく深呼吸をして、そして、引き金を、引いた。
『あーあー。アテンションプリーズ♪でやがります。当機はただいま飛行機強奪されました で
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