第5章 VS???
13 双剣双銃との闘い
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ゾクッと長年凶悪犯罪者に立ち向かっていたあたしが身震いする。な、なにこの恐怖・・。息が荒くなり額から汗が落ちる。こいつは、やばい。あたしももしかしたら負けてしまうかーーー
「・・ふーっ」
ハッと我に返り深呼吸をした。ここでパニックになることは一番マズイ。変に焦ると返って相手にいいようになってしまう。落ち着くことがいま一番重要な事だ。そうしないと勝てる戦も勝てない。
「・・・はっは!!」
武偵殺しが二ヤッと笑ったままこちらに走り込んでくる。それを拳銃で受け流し、そのまま木刀を撃ち、武偵殺しが木刀を手放す。・・がそんなことお構いなしにあたしの銃を二つともに蹴りを放ってきた武偵殺しはその後一歩下がって構える。あたしから銃を奪ったのは正直驚いたが、武偵殺しは格闘戦がしたいらしい。
「いいわよ。あんたがその気なら、乗ってあげる。でも、後悔しないことね!」
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(・・あー強ええ。やっぱ、つええよ・・アリア、すげー)
俺は大の字で倒れていた。あれからアリアには体を無理に動かし何度も反撃しようとしたが一発も当たらなかった。・・ああ、やっぱ俺は、弱い。どうしても、こいつに勝てる気がしねーよ。少し落ち着いた頭で考える。ああ、こいつに勝つには、まだまだ経験と努力が必要だな。
その時グンと地面が動いた。どうやら飛行機が出発に取りかかったらしい。もうそんなに時間が経っていたか・・しまったな、理子との約束果たせなかった。
「はあ・・はあ・・・武偵殺し、逮捕よ!」
理子に内心で謝りつつ。まあ、あのアリアを息切れさせただけましか。と、今のところはそれで満足しておくことにする。
「・・だけど、悪い。まだ捕まるわけにはいかんのよ」
俺にはまだ、仕事が残っている。まだ捕まるわけにはいかない。
ベルトに着けていた『のびーる』をドアまで伸ばし、そのまま紐を巻き取るように自分をドア前まで運びそのまま逃走を図る。
「逃がさないわよ武偵ごろーー」
『あーあーアテンションプリーズ♪アテンションプリーズ♪アリア―?キンジがあんたの部屋の前で待ってるよー。早くしないとー本物の武偵殺しがキンジを殺っちゃうぞー??』
「は?え!?キンジって、え!?本物!??!?」
突然、旅客機内の放送でまるで電話越しに話しているように理子の言葉が聞こえた。・・なにやってんだあいつ。声も変えてないし、すぐにバレちまうぞ・・?
だが
「・・・・・」
助かった。あっけに取られているどころかパニくっているアリアがこちらを見ていない隙に、『のびーる』を使って入り組んだ通路を右に左にと入っていき、ある場所でアリアが追って来ていないかを確認し、
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