第5章 VS???
13 双剣双銃との闘い
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の混じり合った刀をすぐに離し、懐に潜り込んでくる。
(これは、火野ライカと同じーーッ!!)
記憶がフラッシュバックした瞬間、俺の体は反射的にくるりと回るとアリアの背後に回る。火野ライカとの戦闘時にやられた武器合わせからの懐潜りは経験済みだった。
回り込んで手薄になったアリアの背中を思いっきり蹴り飛ばす。
「ーーっ!流石にやるわね!」
アリアはくるりとバク転し、体制を整える。ーー瞬間アリアがすぐに近づいてくる。
それから何度も応戦を繰り返す。先を読み読まれ、何度も何度も武器を混じり合わせ、距離を離さないようにする。
(右ーー!!次に回り込んで!!左、上。右腕を下げてから、左フックーー!!)
アリアとの対戦経験値が功を期した。人間とは考えずに反射的に行動する場合、何度も行った行動をすることが多い。
確かにいつもの対戦時はアリアの動きになれた瞬間に違う動きをしてきて回避が難しくなる。
しかしこれはアリアが自分で考えて行動するからこそできることだ。つまり、いま俺だと気づいていないアリアは、
いつもしている、俺の慣れた戦いモーションをくり返す。
(・・あたしの動きが読まれてる!?こいつ、何者!?)
これは、行けるかもしれんぞ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そう思ったのも初めだけだった。俺が先読みしていることをすぐに感づき、すぐに俺の慣れない様々なモーションで攻撃してくる。これには太刀打ちできるわけがない。
「ーーうぐっ!!」
刀で木刀をはじかれてしまう。左手がビリビリと痺れ、動かない。右手は折れていてあまり動かせない。−−しかしアリアはその隙を抜かすほど、甘くない。
「終わりよ!!」
「ーーーッ!?」
アリアが刀を下げ構える。このままでは腹横を裂かれてしまうーー!!
一瞬の思考の中、俺はベルトに手を伸ばし、
ギンッ!!
『・・あっぶねー・・』
『のびーる』を伸ばし、両手でピンと張って、刃をその上で受け止める。ちぎれる心配をしたが、平賀の言っていた『刀で100回斬られても切れない』というのはちゃんとした結果だったらしく、切れることなく支えてくれた。
だが安心したその一瞬でさえ、Sランク武偵は見逃さなかった。
刀を戻し、くるりと回転することで俺の目の部分にそのピンクツインテを当てることで目隠しをしつつ、横っ腹に蹴りを叩き込んできた。避けることも守ることもできなかった俺は壁際に陳列された骨董品に突っ込んでいく。激痛が体中を走り、口から酸素が漏れ出す。痛みでもう体が上手く動かせない。首を動かすのですら一秒かかった。
そんな中、俺は
『・・へへ・・』
俺は能面の裏で薄く笑ってし
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