第4章 VS アリアAA
11 魔宮の蠍の最後
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どこにもドヤる要素ないが。
「んー!!そんなことより、夾竹桃!逮捕するよ!!」
そう言って、間宮は夾竹桃の腕に手錠を付けた。これにより夾竹桃の完全敗北である。…さんざんだな夾竹桃。
「あら、これじゃ完全に泳げないわね。連れて行ってくれるのが岡崎ってことには不満だけど、運んでくれるかしら…私の顔を一度も水につけないように」
「おまえな、助けてもらっといてそりゃねーぞ。ちょっとくらいしょうがないだろ?俺お前を片手で支えてんのよ?」
「お金は払うわ」
「仕方ねぇな」
「ええ!?できるの!?」
俺と夾竹桃の会話に間宮が驚く。おお、こいつもしかして久しぶりに見るツッコミ役か?
「さて、んなことより早く陸に戻ろうぜ…さすがに疲れた」
「あ、はい」
「よろしくね」
そう言って夾竹桃は俺の首に腕を回す(手錠がついてるから俺の頭を包むようにしてきた)。
おおう…夾竹桃いま下着だからその、いろいろと近いんだが…。と顔を赤らめていると、それに気づいた夾竹桃がくすっと笑う。
「あら、岡崎。もしかして照れてる?」
「ま、まあな。お前顔だけは俺のタイプドストライクだから、そんな奴にこんな密着されると男はうれしいもんだ」
そういうもんだ男ってのは
そう言うと夾竹桃は驚いた表情をしたあとなぜか爆笑し始めた。
「くすくす。あんたを理子が気に入るのがわかったわ。そう、あなた、私みたいな顔がタイプなのね?」
「…まあな」
やっべ。これ弱み握られたか?
「ちょ、岡崎さん!行きますよーー!!」
先に泳いでいた間宮がこちらを向いて叫んでいる。いくか。
「ああー!悪い、今行く!!」
「…ふふ」
なぜか笑っている夾竹桃を抱いてさあ泳ごうとした…その時
「じゃあ、あとで報酬替わりにイイコトしてあげましょっか?」
ふーっと夾竹桃が俺の耳に息を吹きかけながらとんでもないことをおおおおおおおお…!?!?!?
「ちょ、おま、なにいっーー!!」
「わ」
俺は思わず反射で離れようとしてしまい、そして
スッ
「「…あ」」
俺の首に夾竹桃の右手の爪がこすれた。…ただこすれたのならよかった。…だが
コイツの右手の爪には、毒が塗ってあ………る………。
「……………」
「ちょ、ちょっと待って岡崎!?今気を失われたら・・!!ま、間宮あかり!!た、助けて!!」
「え?ええええ!?!?どうして岡崎先輩沈んでるんですかあああ!?!?」
初めてみた夾竹桃の慌てる顔を見れないのを残念に思いつつ、俺は意識を失った。
こうして、夾竹桃の手伝いも終結した。
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