第4章 VS アリアAA
10 魔宮の蠍の手伝い
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間宮あかり
東京武偵高校1年A組所属で身長は139cm。
強襲科Eのランク。俺と同じ一般中学出身で、中3の3学期に武偵高の付属中に転校してきた。
上級生の中でも随一の実力を持つアリアに心酔とも言えるレベルで憧れており、彼女のパートナーになることを夢見ているらしい。
武偵としての力量は同学年でも最下位に近いが、アリアの傍にいるという信念は意地でも通すほど頑固。
今のところアリアの仮戦妹となっている。
一度決めたことは必ず貫き通す意志の強さと粘り強さ、それに加え小柄で華奢な体躯に似合わないタフさを持ち合わせており、その辺りはアリアから高く評価されているようだ。
公儀隠密の家系である間宮一族の本家「暁座」の出身で、暗殺術を学んでいた。…と
(なるほどね…)
俺は理子から送られてきた情報(もちろんタダだ。もちろんだ)を携帯で確認しながら止まない雨に濡れていた。携帯、大丈夫かな?故障したら修理費がなあ。
「おいで、間宮あかり」
「…!?」
そんなことを考えている俺の前で、夾竹桃がその間宮あかりに接触していた。
俺はそれを後ろで見ながらもチラチラと辺りを見渡す。
んー、いる…かもな。
「場所を変えるわ。岡崎。…1人よ」
「1人か…0人がよかった」
「それならあなたに頼むこともないわ。報酬もなしよ」
「よっしゃ、おひとりさまようこそ」
「…理子の言った通り、扱いやすい男ね」
「ま、俺の武士道は『とりあえず金』だからな」
「間宮あかり、行くわよ」
報酬が絡むならとドヤ顔で返すが、それを無視して行ってしまう夾竹桃。こ、この子…顔はタイプなのにノリ悪いな。
ーーーーーーーーーーー
場所変わって路地裏。雨がさらに酷さを増し、パイプから大量の水が流れている。そんな中で間宮あかりと夾竹桃は向かい合っていた。俺は夾竹桃かなり後ろで待機しつつ、辺りを警戒する。…1人、どっからくる?
「あなたがアリア先輩を!!」
「やったのは私の友人よ」
「どうして!!」
間宮が一歩夾竹桃に近づく。それでも夾竹桃は一歩も動かない。
「『イ・ウー』は以前から、アリアを狙っていたの。…友人はアリアにしか興味はない。私は、あなたにしか興味ないから、久しぶりね」
「ッ!!」
『イ・ウー』ねえ。それが理子と夾竹桃の悪の組織の名前か。…っとさてさて来たな。
「夾竹桃。お前ってユリなの?」
「いいえ違うわ。私は見てる専門」
「あっそ。んじゃな」
俺は夾竹桃に軽口をたたきつつ、『のびーる』を路地の右側のビルに射出する。そしてそのビルを上に上がり、辺りを見渡すと…いた。
「あなた、いまどこから!?」
「あーえっとね。まあ下から、
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