第3章 VS HERO
9 武偵事件終結+
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い!頼んだぞ、しゅーちゃん♪』
ブツっと電話が切られる。俺も昨日準備して考えてはきたが、どうしたもんかね。やっぱりこのバス武偵しか乗ってないんだけど。しかも見渡したら強襲科Aランクの不知火 亮までいるじゃん。まじで大丈夫かな…。
俺はそう思いつつもサっとあるものを俺の座っている椅子の下に空いた隙間に投げ入れる。
(…ま、やれるだけはやってやるさ。金ないしな)
一分が経ち、昨日送られてきた携帯を起動させる。
ピリリリリリリリリリリ!!ピリリリリリリリリ!!
「おっと、しまった。マナーモードにしてなかったな。あっはっはは」
携帯が大音量でバス内で音を鳴らす。ちょっとセリフが棒読みになってしまったが周囲の目線がこちらに移る。
そのまま俺は起動した画面を見つめ、ビックリした表情をする。…できてるかどうかはわからんが。
『この、バスには爆弾が仕掛けてあり、やがります』
バス内に十分に響く音量で流れた音声。
うっし。武偵殺し事件発生、だな。
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『速度を落とすと爆発しやがります乗客はおとなしくし やがれです』
バスが出発して15分がたった。おそらくもうアリアが動き出したりでもしてるんだろうなか、俺はここでのリーダー格である武藤 剛気の命令に従って椅子の中やら上の物置部分を調べていた。
周りにはおそらく20人ほどの武偵。俺がおかしなことをしたらすぐにばれてしまうだろう。
だから、
「不知火。爆弾はあったか?」
武藤がAランク武偵不知火に呼びかけるが、不知火は首を横に振った。まあ、爆弾がどこにあるのかはわかってるからこのバス内の人間がいくら探しても見つからないことはわかっている。ここをうまく使わせてもらおう。
先に『バウンス』させといてよかったぜ
「おい、武藤…だっけか?爆弾かどうかはわからんが、変なのがあったぞ」
俺は武藤に呼びかけこちらに来てもらう。そして椅子の下に挟まったある緑色の物体を見せる。武藤がそれを見て顔を顰めた。
「こりゃあ…なんだ?ゴムみたいな」
椅子の下に挟まっていたのは緑色のゴム材質のなにかだった。それが今も少しづつ大きくなっている。
『あーあー、バス内に二つ目の爆弾を設置してま やがります?武偵の、みなさんが、最初の位置に座らないと、どんどん膨らんで、最悪爆発します、よー??』
武藤の持つ俺の携帯(仮)から新しいメッセージが送られる。ああこれ、昨日俺が撮ったやつだ。加工してるけど自分の声って聞くと恥ずかしいよな。
もう言ってもいいだろう。その緑色の膨らんでいるゴム状のものとは、つまり、
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