第3章 VS HERO
8.事件の前準備
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片手でもなんとかなったがなかなかキツかった)、中に誰もいないのを確認して侵入。おいてあった時計すべての時間を五分ずらした。この前隣がキンジの部屋だってわかっててよかった。知らなかったらまずそこから調べなきゃだったからな。
さて、これでどうなるのかさっぱりわからないが、とりあえずやることはやったし、キンジが帰ってくる前に退散しますか。
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「さて…次はアリアだが、どこにいるんだ?」
俺は夕暮れでオレンジに染まった道を歩きながらアリアの行きそうな場所を考える。
が、俺とアリアだって知り合ってすぐだ。行きたい場所なんてわかりっこない。
さて、どうしたものか。とりあえずもう授業終わり時間だし、教室に行ってみるか。
そう思い教室のある校舎へ向かう途中、授業が終わってそれぞれの専門科へと移動する生徒が俺の横を通っていく。今の俺は右腕を固め松葉杖をついて歩いている状況だ。まあ、武偵高ならこういう生徒はよく見かけるからべつに目立たないのだが…俺だと
「おい、あれ、Eランクの岡崎だぜ…」
「うっわ。重症じゃん。なにしやがったんだあんなクズが」
「あれだろ、銃を反対に持っちまって自分の腕に撃っちまったのさ」
「はは、流石Eランク」
辺りから俺に対していろいろと言っているようだ。そう、俺みたいなEランクがこんなに怪我するってことはなにか失敗したと捉えられバカにされる。
もちろんそれを言っているやつらに面識はない。
それに言っているやつらに、いちいちこの怪我について説明する気もない。
…かといって、こいつらにキレて喧嘩したって勝てるわけもないし。八方塞がりというやつだ。
俺は言われるがまま、バカにされるがまま、片足でうまく歩けない状態でゆっくりと、校舎まで戻って行った。
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しばらく教室やら図書館やらを探してみるものの見つからず、もしかしたらなにかの依頼で外にいるんじゃとも考え、いったん校舎を出ようとしたとき、ちょうどどこからか帰ってくるアリアを見つけることができた。
なぜかスキップしながら校舎の方に来ているが、なにかいい事でもあったのだろうか。
「よ、アリア」
「?あ、修一…ってどうしたのよその怪我!?」
俺は下駄箱までやって来たアリアを呼び止める。
アリアは俺を見つけるとすぐにこちらに来て怪我について聞いてきた。
…なぜだろう。普通の反応なのにやけにうれしいや。さっきまでいろいろ言われてたからメンタル弱くなってたのかもな。
「まあそのあれだ、一昨日任務でちょっと失敗しちゃってな」
「それって…もしかしてあの武偵殺しのアジトの事件!?あの大けがをした武偵って修一のことだったの!?」
ああ、どうやら調べていたみたい
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