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ドラゴンクエストX〜紡がれし三つの刻〜正式メンバー版
二の刻・青年期前半
第三十話「受け継がれる遺志と剣」
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すのだ。私が調べた限り魔界へと乗り込む事が出来るのは嘗て天空の装備を身に纏い、導かれし者達を率いて世界を救った伝説の勇者の血を引く者だけだ。私は旅の中で漸く天空の剣だけは手に入れたがそれを装備出来る者を見つける事は出来なかった。だが、世界が危機に瀕している以上必ず何処かに新たなる勇者は居る筈だ。残りの装備と共に必ず勇者を見つけ出し世界を、そして母マーサを救うのだ。信じているぞ、私とマーサの愛すべき息子、リュカよ》
「リュカ…」
ポツポツと手紙に涙の雫が零れる中、ヘンリーはリュカの肩に優しく手を置き、スラリンは慰めるかの様にリュカの足に頬を摺り寄せ、ピエールも嘗てのパパスの姿を思い出したのか肩膝を付き俯いているその顔からは同じ様に涙が零れている。
涙を拭いたリュカは剣へと歩み寄り、その布を剥ぎ取ると竜の顔を模した鍔と白銀の刃が其処にはあった。
「これが天空の剣か」
「この剣があったからこそ魔物は此方側の洞窟には居なかった訳だな」
四人は天空の剣を囲む様に立ち、改めてパパスの遺言を心に刻み込む。
「見ていてくれ親父。母さんは絶対に救い出して見せる」
その言葉に応えるかの様に刃に一筋の光が走った。
=冒険の書に記録します=
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