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機動戦士ガンダム・インフィニットG
第八話「ガンダムという名のリベリオン」
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の通信である女性の声が聞こえた。
『敵艦隊は、キンケドゥとトビアが制圧しました。貴方も、直ちに二人の元へ合流してください?』
「……」
やや、不服な態度をとるX2の融合者のザビーネであるが艦長こと、元当主の令嬢の命令であれば逆らうことはできない。
「仰せのままに……」
X2は、ビームザンバーを収めた。そして、最後にナターシャへこう言い残す。
「私の『魔女狩り』で唯一生き残ったのは貴殿だけだろう。もし、また生きていたら何処かの戦場で会おう……」
X2はそのまま音速で飛び去り、X1、3と合流のためにこの空域から離脱した。

このような、数々の組織による反抗戦が繰り広げられている中、日本のIS学園は今日も平和であった……
「オルコット! ISの展開は3秒以上も掛からん、0.2秒以内に完了させろ!?」
実技授業で、鬼教官となった千冬の叫びが、アリーナに響き渡る。
「篠ノ之! 足元が震えているぞ?」
「は、はい……!」
例の事件以降、僕たちはいつもと変わらぬ授業を受けていた。ちなみに、サイに関してはあの後、ドラゴンガンダムの損傷が酷かったことで今後行く予定だったガンダムファイトは中止になったそうだ。明沙はやや残念がっていたが、それでも凰戦でいち早くサイのファイトが見れたと思えば得したもんだ。
サイは、ドラゴンガンダムが修理し終えた後に二人の側近の僧侶が迎えに来て、彼と共に今日、日本を発つそうだ。
授業が終わった後、まだサイが居るのならお別れを告げようと明沙が言い出し、彼女と僕達は授業が終わった後、アリーナから出てサイが居そうな場所を探そうとしたが……
「よ! みんな」
「サイ……?」
アリーナを出た道沿いにサイと、ほか二名ほどのお坊さんが立っていた。
「サイ・サイシーが皆様に別れを告げたいと申しておりまして、ここでお待ちしておりました」
坊さんの一人が言うと、サイは歩み出て、僕らに別れを告げた。
「みんな、短い間だったけどオイラのために力を貸してくれて本当にありがとう! 別れるのがつらいけど、行かなくちゃ……」
「そうか、寂しくなるな……」
カミーユはやや目頭を熱くした。彼にとって、サイはちょっとした弟分のように思っていたところがあったのだ。
「ま! 今度、遊びに来いよ?」
と、ジュドー。
「また、君のファイトを見に行くからね?」隼人
「次ぎ会ったときは、オメェの料理を食わせてくれや?」該
「私も……サイ君に会えて、本当によかった。また、会おうね?」
「明沙……」
別れ際の彼女の姿は、サイにとってまさに菩薩のように思えた。しかし……
「てぃっ!」
目にも止まらぬサイの手さばきが、明沙のスカートを翻した。
「きゃっ!」
慌ててスカートを抑えるも、すでに中身は僕らに見られていた……
「へへっ、今日の
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