第八話「ガンダムという名のリベリオン」
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空域からも二刀の刃に襲われる別のIS部隊の姿もあった。
エチオピアの剣、ショーテルを象った二刀の刃によってその部隊も次々にその餌食となっていく。
「ごめんなさい……」
彼女たちを襲った二刀の刃を握る白いガンダムからは、慈悲の混じったような優し気な少年の声が漏れた。
一方の地上では、陸戦タイプのISらが地上で二体のガンダムとの戦闘を続けていたが、二体の内一機の赤いガンダムは圧倒的な重火器を用いて次々に周囲のISを潰していく。
「ガンダムを見た者は、生かして帰すわけにはいかない……」
赤いガンダム左腕より放たれる二門の巨大なビームガトリングでISは次々にハチの巣と化していく。
「お、男のくせに……!」
他の地上エリアで戦うISの部隊は、ガンダムとなって戦う敵兵が男と見なして苦虫をかみしめ反撃にでるが、そんな彼女らの頭上へ襲い掛かるもう一体のガンダムが居た。
薙刀上のビーム兵器「ビームグレイブ」を振り回して次々に彼女たちを薙ぎ払っていく。
「どうした!? 俺よりも強いものは居ないのか!? このシェンロンを打ち破る猛者は現れないのかッ!?」
強さを掲げて、そのガンダムは戦いを求めて荒れ狂う龍のごとく、目の前のIS勢へ次々に襲い掛かっていく。
「あ、IS部隊の被害率が90パーセント近く上昇しています! これ以上の戦闘だと部隊が壊滅に追いやられます!!」
オペレーターの女が女指令へ振り向く、しかしIS崇拝者である彼女にとって男という象徴を勝手に感じているMSに大敗を期すことはとてもじゃにあが認めたくないのだった。
「ふざけるな! 女が……女が、男どもに負けを認めろというのかっ!?」
「し、しかし! これ以上の犠牲は……」
「ええい! 何をしている!? 他の基地より支援要請を求めろ!?」
「し、指令! こちらに高速で接近する機影を確認……MS、新たなガンダムです!」
「……なに!? もう一体いたというのか!? げ、迎撃しろ!!」
「無理です! あの速度ではすでに防衛圏を突破されました!!」
「何って速さだ……」
機影は、ガンダムと呼べるほど人型とではなく、鳥を象った飛行形態であった。しかし、それが人型へと、本来あるガンダムの姿へ代わると、そのまま上空へ浮上し、やや大型のバスターライフルを指令室側の基地へ向けて、照準を定めた。
「ターゲット、ロックオン……」
翼を背に持つ、そのガンダムから冷静かつ冷徹な一言と共にライフルが放たれた。
「お前を殺す……」
バスターライフルから放たれた巨大なビームが一直線に基地へ直撃する。
「は、早まるな! 男……」
女指令はそれを最後に指令室は突き破ったビームに飲まれた……
「任務、完了……」
バスターライフルを撃ち放ったそのガンダムの融合者は、静かにそう呟いた。
こうして、謎のガン
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