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決して折れない絆の悪魔
許せないこと
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りの二人こと一夏とミカは暢気に欠伸をしていた。そんな二人の姿を見た二人は思いっきり叫んだ。

「何無視しているのですか、あなたたちもですわ!!!」
「何無視してんだよ、日本ばかにされて悔しくねえのかよ!!」

と同時に言われる。二人は面倒くさそうに頭を上げつつ口を開いた。

「ったくうるせえなぁ……叫ばなくて聞こえてるっての」
「俺元々中東の生まれだしな」
「えっそうなの!?」

ミカの出身を日本だとばかり思っていたので驚く百春、まあ苗字に加えて名前も日本語なのでそう思ってもおかしくはないが、だがそこでセシリアが勝ち誇ったかのような笑みを浮かべて笑いながら言ってしまった。

「そう言えば貴方達は孤児院の出身だそうですね、情けないですわね。そんな孤児院で育ったのですから貴方達のような存在がいるのですわね、そこの人間もロクでもない人の集まりなのでしょうね」
「あっ?」
「あっやっべ」

言ってしまった、彼女がどんな気持ちでいったにせよ今の言葉は悪意による物。そしてその悪意はその場の者ではなく未来院の人間へと向けられてしまった。

コイツハ今、ナンテ言ッタ……?

笑い続けるセシリア、流石に周囲の女子生徒も言い過ぎだと口々に漏らしているがミカはそんな事如何でも良かった。席を立ちあがりゆっくりとセシリアの前まで向かい、彼女の腕をそのまま掴んだ。

「な、何をしますの!?は、放しなさい許しませんわよ!?」

掴んできたミカの手を剥がそうとするがピッタリと接着でもされているかのようにその手は剥がれない、そして徐々に力が込められて生き圧迫感が強くなっていく。

「何、今の」
「何を……!?」
「―――今の、何?」
「ひぃっ!?」

冷たく鋭い刃のような言葉とその瞳に冷酷さにセシリアは悲鳴を上げた、今すぐ逃げだしたいのだろうがミカによって掴まれている腕が逃走を邪魔している。そして力が強まっていき万力のように腕が締め上げられていく。

「ぁ、ぁぁぁぁっ……や、やめっ……!!」
「ねえ、今の何って聞いてるんだけど。何なの」
「ああああああっ……!!」
「ミカそこまでだ」

もうセシリアの腕が圧し折れるまで力が強まっていく筈だったが力が緩んでいきセシリアは息を荒げながらいまだに掴まれている腕を凝視しながら涙を流す。静止したのは一夏だった。

「何で止めんの」
「いい加減にしねえとそいつの腕が圧し折れるぞ」
「だから、何。俺は質問してるだけ」
「質問は相手が答えられる状態でするもんだ、お前のそれは質問とはちょっと違う。圧し折るのは良いけど、事後処理で父さん達、未来院に迷惑がかかる。だからやめろ」
「そっか、解った」

そう諭すとミカはあっさりセシリアの腕を放して席に着きなおした、余りにもあ
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