暁 〜小説投稿サイト〜
異伝 銀河英雄伝説〜新たなる潮流(ヴァレンシュタイン伝)
困ったチャン騒動記(2)
[6/6]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
き易さを取るのであれば前でしょう」
「横で頼む」
後ろで溜息を吐く音が聞こえた。どうやらエーリカは諦めたらしい。

「後はネックレスとイヤリングですね。こちらはルビーなどは如何でしょう。全体にドレスが深い紫になります。そこに白い肌で調和をとり赤のルビーでアクセントをつけるというのは」
「いいだろう、そうしてくれ」

「それと、髪型ですがパーティ当日はアップにしてうなじを出す形にしたほうがよろしいかと思います。髪を下ろしては背中の白い肌が消え、後姿が暗くなります」
「そうだな。当日はパーマとそれからエステを頼めるか」
「分かりました」

大体の構想は決まった。後はドレスのデザインと靴、それからアクセサリーの選定だ。此処からが本当の勝負だ。今日は楽しくなりそうだ。後ろで憂鬱そうにしている妻の耳元で俺は囁いた。
「エーリカ、もう少し嬉しそうにしろ。綺麗になるのだからな」
エーリカが恨めしそうに俺を見た。



[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ