第3話
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が軍の将校―――それも”尉官”クラス如きがプリネ皇女に面会を望む等、あまりにも身の程知らずな要請だ。エレボニア皇族が無理なら最低でも”四大名門”の当主か帝都知事を連れて来なければ話にならないな。」
「そんなの絶対無理に決まっているじゃないか!”四大名門”の当主は貴族連合の上層部か親玉だし、帝都知事である父さんは貴族連合に捕まったんだぞ!?」
「マキアス………」
「絶対無理だとわかっている相手が最低条件だなんて、わたし達に”姫君の中の姫君”と面会させるつもりなんて最初からないんでしょ?」
レーヴェの答えに対して反論するマキアスの様子をエリオットは辛そうな表情で見つめ、フィーはジト目でレーヴェを見つめて指摘した。
「……ッ!ならばクレイグ中将閣下はどうですか!?正規軍の中でも上位の官職―――”将官”クラスであるクレイグ中将閣下ならば、プリネ皇女殿下に面会する”資格”はあると思われるのですが!?」
「へ………」
「どうやらそっちはガレリア要塞の演習場に陣をはっている”第四機甲師団”とも既に合流済みみたいだね。」
「あ………」
一方クレア大尉は唇を噛みしめた後レーヴェに問いかけ、クレア大尉の話を聞いたマキアスが呆けている中サラを見つめて呟いたフィーの推測を聞いたエリオットは呆けた声を出した。
「ええ、クレイグ中将は今もご無事で貴族連合とやりあっているわ。」
「よかった……父さんが無事で……」
サラの話を聞いたエリオットは安堵の表情で溜息を吐いた。
「…………まあ、”紅毛のクレイグ”ならば一考の余地はあるが……どの道この場に本人がいなければ話にはなるまい?それとわかっていると思うが辞めたか休職したかは知らないが、”今は士官学院の教官である為遊撃士ではない”お前にもプリネ皇女に面会を望む資格はないぞ、”紫電のバレスタイン”。」
「……ッ!」
レーヴェに図星を突かれたクレア大尉は唇を噛みしめ
「………ッ!だったら、”力づく”でもこっちから会いに行くまでよ!」
クレア大尉のように唇を噛みしめていたサラは自身の得物である強化ブレードと銃を構えた!
「ええっ!?ま、まさか……!」
「ほ、本気ですか、教官!?今ここでメンフィル軍に所属している人とやりあったら、余計に状況が悪化しませんか!?」
サラの行動を見たエリオットとマキアスは驚き
「そんな余計な事は後で考えなさい!それにどの道戦争をしている国―――メンフィル帝国の軍人であるそいつがエレボニア帝国の軍将校や士官学院の関係者であるあたし達をこのまま見逃す訳がないわよ!」
「―――その通りだ、”紫電”。」
二人への指摘に頷いたレーヴェ
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