第3話
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エレボニアの仕業によるものの上戦争を回避する猶予も与えていたが。」
「!!やはりですか……!」
「チッ……ただでさえ内戦で国内が混乱しているっていうのに、他国―――それもメンフィル帝国との戦争を回避する事もしないなんて貴族連合は一体何を考えているのよ!?」
「ハ、”ハーメルの惨劇”………?」
「そ、それに”リベールに侵攻をしたエレボニアのように”って、まさか……!」
「……”百日戦役”。」
サラの問いかけに対して答えたレーヴェの答えを聞いたクレア大尉とサラがそれぞれ厳しい表情をしている一方、12年前に起こったエレボニアとリベールの戦争の話が出た事でエリオットは戸惑い、マキアスは信じられない表情をし、フィーは真剣な表情で呟いた。
「………レオンハルト殿。現在ケルディックを占領する為にメンフィル軍を率いている指揮官―――いえ、プリネ皇女殿下への面会を取り次いでもらえないでしょうか?」
「へ……」
「ク、クレア大尉……一体何を……?」
「……………」
一端落ち着いたクレア大尉のレーヴェへの要求を聞いたエリオットは呆け、マキアスは戸惑いの表情をしている中レーヴェは何も答えることなく目を細めてクレア大尉を見つめていた。
「皆さんもご存知のようにエレボニアは内戦の真っ最中で、エレボニア皇族である”アルノール家”の方々に関してはオリヴァルト皇子殿下を除き、ユーゲント皇帝陛下を含めて全員貴族連合によって囚われています。以上の事からエレボニア帝国は現在非常事態の為、メンフィル帝国に謝罪や賠償が遅れてしまった事等の説明をし、せめてエレボニア侵攻を一時的に停止してもらう為の嘆願や交渉をする為です。」
「あ………」
「……………」
「それにエレボニアがメンフィルに降伏するにせよ、和解の為の交渉をするにせよ、エレボニア帝国の皇族――――ユーゲント皇帝陛下、もしくは帝位継承権があるセドリック皇太子殿下かアルフィン皇女殿下が調印の場にいなければメンフィルにとっても色々と都合が悪いのだと思うのだけど?」
クレア大尉の説明を聞いたエリオットは呆け、フィーは黙り込み、サラは真剣な表情でレーヴェに問いかけた。
「―――下らん。それは”エレボニア帝国の事情”だ。”他国”であるメンフィル帝国がわざわざエレボニアの事情に付き合ってやる”義理”はない。」
「そ、そんな……!」
「……ま、そんな事だろうと思っていたよ。」
クレア大尉の要請を悩む事無く断ったレーヴェの答えを聞いたマキアスは不安そうな表情をし、フィーは静かな表情で呟いた。
「それに”氷の乙女”。お前は何様のつもりだ?お前が面会を希望する相手は他国―――それも戦争状態に陥っている国の皇族。たか
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