第二章 Lost Heros
銀白VS純白&謳者
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化してんだ。当然だろ」
「どーりで・・・・」
地面に倒れる蒔風に、オボロ達が取り囲んで元の姿に戻ったハクオロ、走ってきた響鬼もそこに加わる。
その一同が、蒔風に向かって剣や武器を向ける。
「切断まではせずとも、腱は切らせてもらう。悪く思うな」
「因果応報・・・か?はは!!だが・・・・」
「動くな!!!」
オォっ!!!
蒔風の背から、銀白の翼が現れてそれが一気に光り出す。
その光に一瞬目を奪われるが、それでもオボロが蒔風の元いた位置を感覚のみで切りつけた。
が、光が収まり、目を開けた頃には蒔風はおらず、その場に血だまりが残っていた。
「どこだ!?」
「剣は当たった・・・・感触からして・・・・真上だ!!!」
オボロがその手に残った剣で切った感覚から、蒔風の逃走経路を推察、そちらを見る。
はたして、蒔風は確かにそこにいた。
だが、上空だからどうという事はない。
観鈴が真っ先に飛び出していって、そこから逃がさないように衝撃波を撒き散らして突っ込む。
今の蒔風は満身創痍だ。
それに対し、観鈴は万全の状態。
彼女の攻撃は衝撃波たった一つだが、その威力は猛烈だ。
かつて彼女の先祖であった者が、取り囲んだ僧兵数百人をその地形ごとまとめて吹き飛ばしたのだから。
だが、頭から血を流し、脇からは出血し、喉の奥から血がいまだにこみあげてくる蒔風は、苦しそうな顔をしながらもそれに向かって幾分も臆することはなかった。
後ろの腰辺りから何かを取り出し、それを起動させて握りしめると、それが体内の中に入って行った。
「!?」
「これを使うのはもっと後だと思ってたけどな・・・・・」
瞬間、無数の剣が上空に現れ、彼女たちを一斉に襲った。
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「こんな・・・・もんかな・・・・・は・・・はは・・・・・」
血だまりの中に、蒔風が立つ。手にはハクオロを始め、オボロ、クロウ、トウカ、カルラ、ドリィ、グラァ、ウルトリィ、響鬼のカードがあった。
しかしながら、この血は彼らのものではなく蒔風一人のものだ。
周囲の木々は幾本か倒れ、突き刺さっている数十本の剣は次々に砕けて消えていった。
「アアアアアアアアアアア!!!!」
ゴォン!!!!
その蒔風の右から、暴走したカミュ、かつてはムツミと呼ばれた状態になって殴りかかった。
しかし、その様子はかつ
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