第二章 Lost Heros
銀白VS純白&謳者
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い』
「よかった・・・・・」
『それと、仲間も来てくれたぞ』
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「がっ・・・・ぁ・・・・効くなぁ・・・・さすがに・・・・」
砕けた岩を押しのけ、蒔風が這い出てくる。
二百メートルほど先には巨大なウィツァルネミテアが見え、その足元には観鈴や往人、オボロ達が集まってきているのも見える。
それを確認して、蒔風が指をゴキゴキと鳴らして溜まった血を唾と一緒に地面に吐き捨てた。
「よし・・・気合入れてくぞ・・・・はやく潰さんと多分エルルゥに・・・・・」
ザッ、オォ・・・ン・・・・・・
そこまで言って、蒔風の背後から、足音と何かが展開されるような音が聞こえた。
首だけひねり、その方向を睨みつけるかのように見る蒔風。
その額に、汗がにじむ。
「青年、覚悟!!」
「なっ!?」
「音撃打!!爆裂強打ッ!!!!」
ドドォン!!!
背後に現れた響鬼に対し身体を返そうとした蒔風だが、その途中で音撃が叩きこまれる。
結果として身体の左から強烈な二連撃をくらい、ソレが統合されて音撃鼓が炸裂、爆発して破壊的な一撃を以って蒔風を元いたところにまで吹き飛ばす。
「ご・・・バはッ・・・・(な・・・内臓をやられた・・・・長くは戦えん!!!)」
蒔風が地面に倒れ伏せ、顔を上げるとそこには見えていたハクオロや観鈴たちがおり、蒔風を見下ろしていた。
「・・・・・・・・」
「もう・・・・話すことはないんだな?」
「理樹からの報告を・・・・聞いてない見てぇだな?え?」
その言葉に、ハクオロの目が見開かれ、巨大な足が蒔風を踏みつぶそうと下ろされた。
だが、蒔風はそれを転がって避け、そのまま立ち上がってハクオロの足を螺旋状に駆けあがる。
その走った後に切れ込みができ、中から血が噴き出して、ハクオロがひるむ。
腰のあたりまで走り、そこからひるんだクロウ、カルラ、トウカ、オボロらへと真上から突っ込む蒔風。
おそらく、このままならば彼ら四人のうち、どう見積もっても二人はやられるだろう。
しかし
「これで・・・・・っ!? アぐっ!?」
真上から彼らを狙う蒔風に、矢が飛んできてその脇腹を掠めていった。
その攻撃に、蒔風が宙できりもみ回転し、地面に向かって無様に堕ちた。
「ッ・・・・ドリィ、グラァか・・・・たいした腕だ・・・・・」
「カミュとウルトリィが強
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