第二章 Lost Heros
山中襲撃
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し出して逃がそうとする。
「おいバカ!!謙吾を見殺しにする気か!!」
「鈴・・・わかってやれよ。ここで全員がやられるわけにはいかねぇんだよ!!!!」
そう、今、全員の身体は毒によってかなりの制限を受けている。
今まともに動けそうなのは、大柄で毒を少量しか吸っていない謙吾と真人の二人だけなのだ。
だから、逃げる。
今ここで勝てる相手ではないのだから・・・・・
しかし
「・・・・・自己犠牲。立派だが、そう言うのは相手を見てやるんだな」
「!!!」
ドドドドドドドンッッッ!!!!
謙吾の背後で、轟音がしてから光が昇る。
その音に振り返ると、羽入と梨花、真人を除く全員が光となって消え、今真人にも七人が迫っていっていた。
「オレに青龍たちがいたってこと忘れんなよ。なぁ?」
「ッ!!貴様・・・・真人ォッ!!!!」
「うォおオオオオオオオオオオオ!!!!!!」
それを見て、急いで蒔風を蹴り押し除け、真人を助けに行く謙吾。
だが、今の真人は怒り狂っている。
無理もない。
自分が守ってやらねばという対象を、ひとまとめにやられてしまい、そのうちの二人は自分の腕の中で消えてしまったのだから。
そんな真人に切りかかる七獣は、あれだけの事をやったのだから因果応報だが、哀れだと言うほかない。
白虎の腹に拳がめり込み、振るわれた腕が麒麟の首を折り、後ろから飛びかかる獅子を後ろ蹴りで吹き飛ばしてから、その獅子に続いて飛びかかり背中に抱きついてきた玄武を頭を掴んで背負い投げのように地面に叩きつける。
更に朱雀の足を払って仰向けになったところを踏みつぶし、その朱雀から奪った槍で天馬を串刺しにする。
そして最後、青龍に、顔面を数センチ陥没させるほどの拳がブチ込まれて七人が一気に沈黙した。
真人の足元では羽入と梨花が蹲って震えている。
いくら彼女たちでも、目の前の現状にどうすることもできないのだ。
「な・・・・に?」
「真人!!」
「謙吾・・・・俺は・・オレは理樹に顔向けできねぇ!!!」
「今はいい!!逃げるぞ!!!」
「逃がさん!!」
二人は梨花と羽入を抱えてその場から逃げることに全力を注ぐ。
しかし、七獣がやられた事で一瞬気を取られた蒔風が、逃げていく彼らに向かって絶光砲を放とうとする。
だが
「こっちだ!掴まれ!!!」
「な?」
「うお!?」
そこに、小さな恐竜のような馬が走ってきて、それに乗ったハクオロとべナウィが四人を拾
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