宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長 6
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「ええ、もちろん。あれは話が分からない一等ガミラス人でしょう?」
「そうだ。では、通常空間に戻り次第、正々堂々と」
「ああ、正々堂々と」
正々堂々と逃げさせてもらおう。やってられるか。
波動砲で通常空間への出口が出来ると同時にEX-178から発艦する。キャノピーがガタガタ言ってるが、レシプロ機に比べれば気にするほどではない。ヤマトに戻り、艦橋に戻るとちょうど通常空間に戻ったところだった。
「波動エンジン内のエネルギーは?」
「徐々に増えとります。現在23%」
「よしよし。それじゃあ、ディッツ少尉の発艦準備だ」
「このまま帰しちゃっても良いんですか、副長」
「帰すよ。上層部みたいな屑な大人にはなりたくないからな」
「それって、あいつらの言い分が正しいと」
島君が過剰に反応しそうになるのを戯けて誤魔化す。
「飛行機乗りを副長になんてしてるんだ。どう考えてもおかしいだろう?」
「……はい」
「前方にワープ反応多数!!」
「何!?」
双眼鏡を取り出し、前方を確認すると確かにガミラス艦がワープアウトしてくる。
「くっ、やっぱり罠だったんだ!!」
「ディッツ少尉の発艦作業を中止。面舵90、最大船速でこの宙域を離脱!!」
「逃げるんですか!?」
「逃げる!!エネルギーが足らん。それに、次元の狭間に落ちるような不安定な宙域で戦ってたまるか!!もう一回落ちるぞ!!」
「了解、面舵90、最大船速!!」
「敵艦発砲、EX-178が撃沈されました!?」
「味方ごとか。いずれ仇はとってやる。それまで待っていろ」
爆沈するEX-178に向けて敬礼を送る。その後も追撃を行おうとするガミラス艦だが、波動砲で無理矢理空間を開いた影響か、揺り戻しのように再び開いた次元の狭間へと吸い込まれて全滅した。
「安心するのは早いぞ。現宙域から更に離れろ」
「すまん、ディッツ少尉。君の安全のためとは言え、営巣に押し込む羽目になって」
「それほどまでに軍規が守れないほどテロンは追い詰められているのだろう」
「いや、ガミラスと開戦してから軍規が弄られた。ガミラスに対して何をしてもいいとな。捕虜とすら認めないとな。それを逆手に取って逆に君を守る。守り易さから営巣に入ってもらうことになってる。ディッツ少尉の機体の行動半径内にガミラスの前哨基地を発見次第開放する手筈を整えてくる。それまでは休暇だとでも思ってくれ。何か食事のリクエストはあるか」
「いいや、任せる」
「了解だ。基本的にオレか瀬川君しか近寄らせない。何かあれば遠慮なくぶっ放せ」
ニューナンブをホルスターごとディッツ少尉に
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