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宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長 6
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ざいます。起源は度のきついお酒を飲みながら模型を作り、飲み終わる頃に模型を完成させ、空いた瓶に入れて組み立てるのが正式というか、楽しみ方の王道なのですが、生憎お酒は飲めないもので」

「趣味なんだから他人に迷惑をかけなければそれでいいだろうさ」

「そうですね」

そこでちょうどタイミングよく副長が貴賓室に帰ってくる。

「結論が決まった。提案を受けるが、保険として爆装したオレのファルコンを向こうに着艦させることが条件だ。向こうの艦長とは話が付けてある。ディッツ少尉は通常空間に戻るまでは待機するようにとのことだ。瀬川君、引き続き任せるよ」

「了解」

「感謝する」







「こちらサーカス1、EX-178、着艦許可を」

『着艦を許可する。誘導ビーコンに従え』

「サーカス1、了解。S.I.D、誘導ビーコンに従い着艦しろ」

「了解」

着艦シークエンスに入ると同時にキャノピーを開けて機体の下に潜り込む。クレーンによってファルコンが艦内に運ばれる中、オレに向かって手招きしている作業員を確認する。そちらに向かって勢いをつけて飛び出し、誘導に従ってエアロックに近い死角に隠れる。

格納庫内の与圧が完了すると同時にエアロックからガミラス人の男が飛び出し、オレのファルコンのコックピットに何発も銃弾を撃ち込む。同時に死角から飛び出す。

「ふん、下等人種ごときが。対等であるわけないだろう」

「全くだな。簡単に予想通りに動きやがって」

振り向かれる前に頭を掴んで壁に思い切り叩きつけて首の骨を折る。

「こちらサーカス1、ヤマト、並びにEX-178、嵐は逸れた。天気は快晴。出航せよ」

格納庫内に歓声が上がる。随分疎まれていたんだな、こいつ。ファルコンに戻るとシートとキャノピーがボロボロなだけで異常は見当たらない。

「キャノピーの応急処置だけ施したい。多少強引で気密が出来てなくても構わない」

「すぐに取り掛かります。それから艦長が直接お会いしたいと」

「分かった。案内を頼む」

「こちらです」

案内されたのは意外にも艦橋だった。

「EX-178の艦長を務めるロスレ・ロンズだ」

「ヤマト副長永井大樹だ。協力に感謝する」

「いや、こちらこそ迷惑をかけた。命令系統が別とは言え、あそこまで勝手な行動に出るとは」

「色々複雑な事情があるのは分かっていたことです。打ち合わせ通り、次元開口の際に艦が激しく揺れ、頭を強く打ち、打ち所が悪かった。そういうことでいいでしょう」

「ディッツ少尉は無事かね?」

「私の副官が相手をしています。問題ありません」

「そうか。彼女はまだ話が分かる一等ガミラス人だ。言いたいことは分かるな」


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