宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長 6
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!アナライザー、副長権限でディッツ少尉の機体の光学映像以外の情報を完全に削除しろ!!」
「了解しました!!おい、上杉!!テメエあとで修正だ!!触んなって言っといただろうが!!」
「カメラノ映像以外、削除完了シマシタ」
オレ達以外が第3格納庫を出るまで待機し、確認が終わってからディッツ少尉に向き直り、頭を深く下げる。
「申し訳ない。部下の不始末は私の責任です。本当に申し訳ない」
「念の為にカメラの映像と実際に調べても構わないだろうか?」
「もちろんです。アナライザー、映像の方を」
「ハイ」
アナライザーからオレの携帯端末にカメラの映像が送られてくるので携帯端末をディッツ少尉に渡す。ディッツ少尉は無言で映像を確認しながら、上杉が居た場所の確認を行っている。
「確認した。問題はないようだ」
「端末はそのままで。アナライザー、ライブ映像に切り替えろ」
「了解」
「それはディッツ少尉が持っていてくれ。それが先程の責任の謝意の気持ちだと受け取って欲しい」
「なるほど。だが、このライブ映像が録画に切り替えられるということも考えられる。その点はどうする」
「そうだな。もし録画映像だと思ったのなら私を撃てばいい。そんでもってヤマトも沈めればいい」
ホルスターごと銃を渡し、それとは別にスイッチも渡す。
「爆装している私の愛機の発射スイッチだ。私の独断で準備しておいた。他の航空機の弾薬や燃料に引火すれば確実に沈む」
「なるほど。了解した」
副長がガミラスからの提案を会議にかけるために作戦室に上がり、貴賓室には私とディッツ少尉だけとなる。改めてディッツ少尉を見てみるが、本当に肌の色以外は私達と変わらないと思う。
「中々変わっているな」
「何がですか?」
「お前達、二人だ。他のテロン人とは精神構造が根本的に違うように感じられる。緊張も、恨みも、何も感じない自然体で私に接してくる」
「軍人とはこうあるべきと己を律しているからでしょうね。個人的にはガミラスも恨んでいるでしょう。ですが、ディッツ少尉個人を恨んでいるわけではない。その切替が上手いのが我々高級士官ですので。若い者には難しいのでしょうが」
「そういうものか」
「そういうものです」
「先程の男は飛行機乗りだと言っていたが、腕の方はどうなんだ?ああ、話せる分だけでいい」
「そうですね、腕は並ぶ者がいないほどのエースですね。この戦争中に4度被撃墜されていますが、いずれも生還を果たして戦果も上げまわっていますから。まあ、所詮は艦載機ですから戦況に大きな影響は与えられなくて悔しそうでしたが」
「それはそうだろう。そもそもいくら戦闘機を落とし
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