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宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長 6
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ったく、後ろからなら狙撃なんて余裕なのに、前からの所為でこんな方法しかなかったな。くそ、翼が欠けた。ぐらつきやがる。まあ、飛べるから問題ない。

残ったファルコンは残念だが回収できないな。少し大きなアステロイドに衝突し爆散する。見飽きた花火だぜ。

「迷惑をかけたな、ディッツ少尉」

『いや、それより、大丈夫なのか?翼がすごいことになっているが』

「こんなの慣れっこだ。山本を回収するから先に帰投してくれ。ヤマト、状況を収めた。先にディッツ少尉を戻す。オレは山本を回収してから戻る」











「迷惑をかけたな、ディッツ少尉。3日の距離にガミラスの前哨基地が、2日の位置に艦隊の反応がある。食料なんかは念の為に1週間分用意した」

「すまないな。色々と世話になった」

「こっちの方が色々迷惑をかけた」

「……もう一度だけ尋ねておこう。ガミラスに恭順を示すつもりはないんだな」

「個人的にはどっちでも良いんだがな。これでも責任のある立場だ。精神的に未熟なひよっこ達をなんとか飛べるようになるまで見守ってやらないといけない。好意は受け取っておくよ」

「そうか。残念だ。貴公は、ガミラスでも見ないほどのエースパイロットだった」

「ありがとう。オレも地球じゃあ一番の腕だと自負している。これで宇宙でも十分通用するって自信になるよ」

「だが、このままならガミラスが勝利するだろう。恭順を示すなら早くすることだな」

「忠告、感謝する。いずれまた戦場で」

「ああ、いずれまた戦場で」

お互いに敬礼を交わし、ディッツ少尉が手を差し出してきたので握手を交わす。エアが抜かれ始めるのでエアロックに退避し、ディッツ少尉の発艦を見送る。さてと、乗員のガス抜きを企画しないとな。




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