第1章 大筒木リュウグウ降臨
第2話 星黎殿
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色の波紋が広がったもので、額にはペルペオルと同じで今は閉じている目がある。この時点で人間でもフレイムヘイズでもないのだが気配は徒でもない。完全に未知の存在である。服装は白い着物のようなものを着ており、腰には刀がぶら下げてある。
「どうやって星黎殿の場所が分かったかはあえて聞かないが私達を知っているのは光栄だね。ということは私たちの組織やその目的もご存じなんだろう?」
ペルペオルはうすら笑みを浮かべて聞く。何故なら目的を知った上で接触するなどこの存在の今の目的が見えているからだ。
「あぁ。まずは名乗っておこう。私の名前は大筒木リュウグウ。人間でもフレイムヘイズでも徒でもない。先に言っておこう。私はお前たちに協力してやる」
「大命に協力してくれるのはありがたいんだけどその目的を聞いても?」
ペルペオルの言い分はもっともである。どこに無条件に協力してくれるやからがいるか。しかもリュウグウとなのるこの存在は何が最終的な目的かさらに何を考えているのかが読めない。分かったのは最初の接触の目的だけである。
「カグヤを倒すことだ。簡単にいえば私のライバルといったところ。倒すには力をつけなければならない。だから存在の力がもっとほしいのだ」
「カグヤというのがどういうやつかは知らないがそれなら構わないよ。ようこそ、仮装舞踏会へ。歓迎するよ、大筒木リュウグウ」
こうしてリュウグウは仮装舞踏会の協力者となった。リュウグウの真の目的にも気付かずに。いや、リュウグウのもつペンダントに封印されたゼツだけは知っている。このペンダントの中はリュウグウの精神世界の1つであり、この中にいるものはリュウグウの考えが分かるのである。なお、このペンダントが壊れるかリュウグウ自身の力がゼツよりも下回らなければ封印が解けることはない。それによりゼツだけは知っている。リュウグウの真の目的を知り、それは絶対に達成させてはならないと。
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