第二章 Lost Heros
銀白VS英霊
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んだサーヴァントたちを見て、蒔風が息を深く整える。
アーチャーが凛と士朗にこちらには来ないように注意し、二人がそれに従う。
これからの戦いに、生身の人間が入り込んでいいものではない。
そして、動く。
バーサーカーが戦斧を地面に叩きつけ、その衝撃が地面を跳ねあげながら蒔風に向かう。
だが、それを蒔風は先ほどと同じように畳返しで防ぎ、その姿を一瞬二人から消す。
その間に蒔風は屋敷側、つまりはアーチャー達に向かい、武器を振るう。
走りながら十五天帝を次々と投げ、アーチャーを串刺しにしようとする。
だが、ここで蒔風が疑問に思う。
ランサーがいない。
一体彼がどこに行ったのか。
それは疑問になったものの、今の彼は宝具を使えないので無視することにした。
むしろ今の相手がアーチャーとライダーになった事のほうが僥倖だ。
が、ただ飛んでくるだけの剣ならアーチャーに当たることはない。
そのすべてがかわされ、屋敷や地面に剣が突き刺さる。
そして、アーチャーの手にいつもの「干将・莫邪」が投影されて、それが蒔風に向かって振るわれた。
それを手元に残った天馬で受け止め、背中から翼を出した。
器用なことに、翼の先端が回り込むようにアーチャの背中を左右から狙う。
だが、アーチャーはそれを受け止めながらも蒔風の腕を器用に蹴り、反転ジャンプしてその「枠」から逃れ、そのタイミングを見計らってライダーが鉄杭を投げ放ってきた。
それを肩に受け蒔風が痛そうに顔をゆがめるが、それを掴んでライダーを引っ張り上げてきた。
無論、ライダーは英霊だ。
そのような力押しで負けるようなことなどない。
多少ぐらついたものの、しっかりとその引っ張り合いに勝っている。
そして、それを引きながらライダーが目を隠している眼帯に手をかけ、その双眸をあらわにした。
「なグッ!?」
「■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!」
いきなり体が硬直する蒔風。
その背後から降りあげられ、猛烈な勢いで振り下ろされる巨大な戦斧。
(キュベレイ・・・・石化の魔眼!!・・・・・)
ドゴォッ!!!!
直後、蒔風の身体が戦斧の下に消えたかどうかも見えず、一瞬で猛烈な土煙を上げていった。
その衝撃は凄まじく、周囲にいたセイバー達は空気に叩かれたような衝撃を受けていたほどだ。
さすがにこの一撃。
やったか!?と、凛と士朗は思った。
他の者も、楽観視するつもりはなくとも少なからずそう思っただろう。
この場にいる者は皆、あの一撃の重さを知っ
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