暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第二章 Lost Heros
銀白VS剣&夜天
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エエエエエエエ!!!!!」





その言葉に、ヴィータがキレた。無論、はやて達も同じだ。


ヴィータとブレイドが翔け、蒔風に向かって重量級の武器を振り下ろす。
それをひらりとかわし、ブレイドの重醒剣キングラウザーを踏みつけて地面にめり込ませ、ヴィータに向かって銃を取り出して発砲した。


数発をアイゼンで受け止めるヴィータだが、ついにそれを肩と腹に受け、(うずくま)る。
今は命の別状はなくとも、放っておけばかなりまずいのは一目瞭然だ。


そんな状況で、もはやはやては限界を超えてしまった。


全身が黒く染まり、身体に紋様を走らせ、かつて暴走した時のように、身体がリィンフォースのように変わっていく。



『いけません!!主はやて!!それ以上は・・・アぐっ!?』



それをユニゾンしているリィンフォースが止めようとするが、彼女の意志に呑まれてその意識が途絶えてしまう。



その魔力は周囲の木々をなぎ倒し、倒れている味方も、立っている味方も吹き飛ばしていった。
だから、シグナムをカリスが、ヴィータをギャレンが、吹き飛びながらも抱えて庇っていた。



だが、蒔風はそちらをいちいち気にしている暇はない。
ヴィータを撃った後、蒔風は即座にブレイドと剣撃を打ち合わせていたからだ。


だが、その重量はさすがに大きく、蒔風の剣は大きく弾かれ気味だ。



そこに、暴走してしまった八神はやて。



普通ならまずいと思うだろう。
だが、この男は・・・・・



「剣崎ィ・・・・あれにやられたら・・・・キツイと思わないか?」

「なに!?・・・・八神!?」


「アハッ!!!」



蒔風の楽しそうな声と共に、その手の銃から銃弾が発砲される。
その弾丸は自体は魔力の壁らしきものに阻まれて彼女に届かなかったが、明らかな敵意をこちらに向けさせるにはちょうど良かった。


「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」



彼女の魔力が集結し、白い魔力光がギチギチと音を鳴らしながら圧縮されていく。
それは、砲撃の準備。

しかも、デアボリックエミッションどころではない。
それはおそらく砲撃魔法「ラグナロク」なのだろうが、その魔力の違いで全くの別物に見えてしまう。



と、その充填を、蒔風がブレイドと剣を組み合いながら見、そしてそれが十分になったところで、ブレイドの剣を受け止めている腕の力を抜き、そしてしゃがんだ。

ブレイドの剣が蒔風の後ろに落とされ、しゃがんだ蒔風は膝を軸にしてブレイドの後ろにまわり、背中を蹴り出す。


すると



「すべて消えろ!!!!!終
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