第二章 Lost Heros
銀白VS剣&夜天
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それにレンゲルが気付いたのは、貫かれてからだ。
背中からそれが突き出し、紐を伝ってグイッ!!と、想いっきり引っ張られる。
「グ、アアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!」
「なッ!?」
「睦月ッ!!!」
周囲の人間も、小さな釵に気付けず、レンゲルが引っ張られていってから始めて気付いた。
その体が、一気に蒔風の元へと吹っ飛ぶように引き寄せられて、そして
ゴゴオッ!!!!
そして、二人の矢が発射された。
だが、それが命中していないことははっきりしていた。
なぜなら
「グフアアアアアアアアアッ!?グアアアアアアアアアアア!!!!!」
ドドンッ、ドゴオオオオオオァ!!!!!
レンゲル・・・睦月の断末魔の悲鳴と、蒔風に着弾するよりも早く、爆発が起こったからだ。
その爆発で、周囲の土煙が一気に吹き飛んでその場が晴れる。
そこに立っていたのは、力なくダラリとしたレンゲルと、その首を掴んで盾のように持つ蒔風だった。
そしてその直後に、レンゲルの身体が光り、光の柱になったかと思うとそれが消え、蒔風の手元に一枚のカードが残った。
「睦月・・・睦月ィッ!!!!」
「蒔風ェェェエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!」
「んだよ・・・・盾にできる者があったから使った。それだけだろ?」
「キッサッマぁああああああああああああ!!!!!」
あまりの仕打ち。
しかも、自ら手をかけるではなく、自分たちの攻撃を、自分たちの味方を盾にして防ぎ、そのまま終わらせるなどという行為に、シグナムは激昂した。
無論、そうなっているのは彼女だけではない。
その場にいるすべてのものが、今の行為に怒りを感じていた。
と、そこで蒔風が口を開く。
「おいおい、いいのか?・・・・てめえらの真後ろから、青龍たちが狙ってんぞォ!?」
『『「「「「「「!!!????」」」」」」』』
その言葉に、全員が後方に意識を飛ばす。
しかし
「グ、ガハァッ!!!???」
ドンッ!!!
爆発音がした。
全員がそちらの方を見ると、シグナムの身体から煙が上がり、今まさに膝をついて倒れてしまうところだ。
「シグナムウウウウウウウウウウウウ!!!」
「バカか!敵の言葉に耳貸して?全員揃って目ぇ逸らす?頭ん中春か?脳天に風穴開けて、春一番吹かしてみようか!?」
「蒔 風 ェエエエエエエエエエエエエ
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