第二章 Lost Heros
銀白VS剣&夜天
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「いきなりジャックか!!」
「お前相手に、手加減はできないからな!!!睦月!!」
《BLIZZARD》
ギャレンの掛け声と共に、レンゲルがカードをスラッシュし、「ポーラーブリザード」で蒔風の足元を凍らせる。
この程度の氷は蒔風にとっては足かせにはならない。だが、コンマ数秒の足止めくらいにはなるのだ。
「今です!!!」
ギャギィン!!!
そうして、足元の止まった蒔風を、シグナムとブレイドキングフォームの剣が首元を狙って薙がれ、交差する。
それをしゃがみ込んで回避する蒔風だが、リィンとユニゾンしたヴィータによる下からのアッパー気味に振るわれてきたアイゼンの一撃をくらい、上空にまで弾き飛ばされる。
そこで
「遠き地にて・・・・闇に沈め・・・・・」
「・・・!?」
「デアボリックエミッション!!!!」
「グアぁ!?」
ドォォン!!!!
リィンフォースとユニゾンしたはやてが、蒔風に渾身の一撃を叩き込む。
しかし、一同は一切終わった、などという感情は抱けなかった。
その黒煙の中からは、いまだに恐ろしいまでの殺気が噴き出してきている。
「休ませたらあかん!!!攻撃を続けるんや!!!」
「翔けよ、隼!!!」
《WILD》「オオオオオオオオオ!!!!」
シグナムとカリスが、その弓状の武器に力を込め、それを一気に射出して蒔風を貫こうと弦を引く。
その間に蒔風は黒炎の中から降りてきて着地、その二人に迫るが、もう遅い。
ギャレンとはやてが蒔風の足元を射撃と魔法で吹き飛ばし、彼の視界を奪ってから、二人の矢が放たれた。
ド、ドンッ!!!!!という空気の壁をぶち抜く音して、土煙の中の蒔風に向かって矢が飛んで行く。
だが、それと同時に、否、その一瞬前に、蒔風もまた、動いていた。
正確には、はやてとギャレンが蒔風の足元を吹き飛ばした、直前。
蒔風が、白虎を釵にして投げ放っていた。
釵という武器は、見てみればわかるが原則的には違うものの、三又のような形をしている。
その三本の突起。
今投げた白虎釵の片方は、その三本のうち、外側の二本が180度反転していた。
つまり、「返し」である。
さらに、白虎釵は二本だ。
そしてこの片方と片方が、光の紐で繋がれている。
一度突き刺されば、抜くことなどできない。
その釵を、蒔風はレンゲルに向かって投げていた。
ドムッ!!!
「・・・・・・え?」
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