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衛宮士郎の新たなる道
第25話 武神は魔術を知る
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るだけしたが、それだけで済ませられないのは当然士郎だ。

 「師しょ」
 「昨夜と同じようのパスを通したのがトドメだろうさ」
 「昨夜と同・・・・・・!!!??」

 容赦なく言い放たれた言葉に、百代は士郎と口付けした事を思い出した瞬間、一気に顔を真っ赤に染め上げた。

 「断っておくが、あの時士郎がパスを通さねばお前は死んでいた。それ故、責めるのは筋違いぞ?」
 「・・・・・・・・・・・・」

 今だ頬から朱色が解けない百代を見る。
 本来であればガイアの抑止力にも狙われていることを話そうとも思ったが、星の意思から危険視されていると知れば、今後百代がどの様に振る舞うかの予想を士郎と鉄心の3人で話し合った上で伏せておくことに決めたのだ。

 「兎も角、お前にも魔術回路が備わっているが、如何する川神百代?運用方法を知りたいと言うのなら教えてやるぞ?士郎がな」
 「俺ですか!?」
 「原因はこの娘自身の迂闊さとは言え、きっかけはお前がパスを繋げたからだろう?ならば最後まで責任(・・)を取れ」
 「分かりましたよ・・・・・・・・・ん?なんでニヤついてるんですか?」
 「・・・・・・・・・はぁ、いや、お前に期待した私がバカだったというだけだから、気にするな」

 なんなんだと言う士郎のつぶやきを黙殺するスカサハだが、その裏で士郎×百代のカップリング?に露骨に焼きもちを焼く小雪と表面上は兎も角腸はどのような感情が渦巻いているか分らない冬馬のことを見逃していた。
 まあ、対極に何の影響も出さないであろう余談なのだが。

 「さて、話もこれで終わりだから全員送るよ」
 「若、鉄心殿と百代殿は私がお送りします」
 「頼みます」

 そうして帰り支度をしているところでスカサハが思い出したように手を打つ。

 「まだ一つ言い忘れていたことがあったな」
 「何です?」
 「私の本名はアルバではなく、ケルトにて影の国を治めてきた不死の神殺しスカサハだ」
 「「「「え?」」」」
 「と言う事でこれからは好きに呼べ」
 「「「「・・・・・・・・・・・・・・・」」」」

 「「「「えぇぇぇぇええええええええええ〜〜〜〜〜〜〜!!?」」」」

 最後の最後に、さらっと爆弾付きの投擲槍を放り投げるのだった。


 −Interlude−


 翌日の夕方、藤村組主導で天谷ヒカルと父親の天谷猛の葬儀が執り行われた。
 天谷猛は娘のヒカルの後を追うように、過労死で同日に亡くなったという。
 余談だが、ヒカル達を虐めていた子供たちとその家は逮捕にはならないものの、厳しい社会的制裁を与えられて、二度と栄光の日のもとに出ることはない人生を歩ませることになったという。
 自業自得の彼らとは違い、親子三人仲良く
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