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衛宮士郎の新たなる道
第25話 武神は魔術を知る
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置いて話を進めるな!それよか爺は如何して魔術何かのこと知ってるんだ?」

 ある意味自分が主役なので注目を自分に再び集める為に、敢えて一番最初に聞きたかったことを口にした。

 「理由なら簡単じゃ。我ら川神一族も昔は魔術師の家系じゃったんじゃよ?もっと言えば日本各地の名だたる寺院を治める一族全て魔術師の家系じゃったからな」
 「知名度のある全国の寺院、全部だと!?・・・いや、待て!今、だったと言わなかったか?」
 「ほぉ?そこに気付くとはなかなか鋭い・・・・・・。いや、そうでもないか」
 「どっちだっていい!それで過去形と言う事は川神院(うち)ほかの寺院(他所)も魔術を止めたのか?」

 これ以上話を逸らされたくないので、自分への不名誉な評価を我慢して促す。

 「止めたのではなく使えなくなっただけだ。魔術を使うには魔力を生成する魔術回路が必要であり、それが有るか無いかで使用できるかどうかも決まる。だがその魔術回路――――お主の知っている知識で言うなら魔力発生器官が体内で死滅すれば、当然一切の魔術を行使不能となる」

 故意に話を逸らしたワケじゃないが、あくまで説明を進めろと言うならそれに応じる。
 そして今はその説明を鉄心が引き継ぐ。

 「だが川神院や他の寺院も代わりに多くの気を得るに至ったのじゃ。勿論川神院が他の追随を許さぬほどの莫大な気を得たのは言うまでも無い事じゃがな」
 「じゃあ、この世から魔術師はいなくなったのか?」
 「いや、魔術師の数は寧ろ日本の方が少ないくらいでのぉ。減少傾向にはあるが居るにはいるらしいぞい。日本も含めた世界中にのぉ」
 「それに私は勿論、士郎も魔術師だと言う事を忘れてはおらぬか?」
 「忘れてるも何も聞いてない・・・ですよ!」
 「今話しているのだから、それ位察せるだろうに・・・・・・矢張りお主の孫は何処かぬけておるな」
 「余計なお世話です!」
 「一言余計じゃい!」

 祖父孫揃って目の前の机を壊さない加減で思い切りたたきかつ、近所迷惑にならない程度で怒鳴ると言う、地味に器用な芸当を披露する。
 それにより少し留飲を押さえられたのか、自制させながら士郎に聞く。

 「それじゃあ、士郎は本当に魔術師なんだな?」
 「ああ。とは言っても俺は投影と言う魔術以外、基本的な魔術のほとんどが三流以下のそれ何だよ」

 投影と言う魔術が何なのか分からない百代だったが、昨夜の戦闘時に大量の剣などを何所からともなく出現させていた事、それに投影と言う意味を思い出して連動させると――――。

 「士郎は投影とやらで剣をの偽物を作り出せるって事か?」
 「・・・・・・すごいな。昨日の俺の戦い方と投影と言うキーワードだけでその解にまで至るなんて」
 「合ってたのか!?
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